恵比寿・渋谷 「つけ麺」事情 [[恵比寿]プチグルメ紀行]
それほど週末になるとつけ麺ばかり食べている。
つけ麺は、ラーメンと違ってのびにくいので、ビールと一緒に楽しむことができる。だから好きなんだ。
というわけで、恵比寿・渋谷近辺のつけ麺備忘録と寸評。
●たいぞう [恵比寿] 節濃(ぶしこく)つけ麺 ★★★★★
最もしょっちゅう行くつけ麺屋。どこか一つ選ぶなら、ここだと思う。本店は池袋。
※写真は万能ネギトッピング。
ここはとにかくごりごりと腰が強い太い麺がうまい!!
太麺はつけ麺のスタンダードではあるけど、一線を画している。
つけ汁は魚貝なんだけど、甘味はなくてすっきりとしている。臭みもなく、いやみがない。
07年にリニューアルして、少しとろみがついた。昔の方が良かった気もするけど、今のも全くもっていい感じ。
万能ネギトッピングがとても合うのでオススメ。
ちなみにここは美味しいグラスビールが280円で飲めるため、ビールとつけ麺が鉄板。
●一風堂 [恵比寿] ★★★★☆
ついに一風堂につけ麺が新登場!ということでYahoo!ニュースにも出てた。
そんなことがトップニュースになるなんて・・・平和だなあ・・・
スープは魚介ベースで強めの味。タマネギも入っていて、天かすが散らしてある。旨い。
麺はかなり太い麺。たいぞうほどではないが、かなり腰が強い。
つけ麺としては全体的にバランスが取れていて、文句なしだと思う。
さすが一風堂・・・ではある。
だけど、個人的には一風堂といえば細麺のメッカだし、トンコツベースで博多らしいトッピングが
楽しめるような、つまり「一風堂らしい」つけ麺を期待していたので、若干ガッカリした。
「魚介ダシで太麺」なんて、もともと激戦のジャンルをさらに混乱させるだけなんで・・・。
その点、「らしさ」のあるなんつッ亭の方がエライ。
●瞠(みはる) [恵比寿] ★★★
池袋の人気店。
魚介ダシで有名。無化学調味料でやさしく、人気がある。が、個人的には今ひとつ(になってしまった)。
というか、もともと瞠のつけ麺はそれなりのスタンダードだったんだけど、周りのレベルがあがってしまったので
あえてここを選ばなくなってしまった。
写真はチャーシューつき。
つけ麺はなかなか、メンマがうまい。特に悪い点は無いけど、少し飽きがくる味なんだよな。
●AFURI [恵比寿] ★★★☆
AFURIといえばつけ麺じゃなくて「ゆず塩ラーメン」、なので論点がぼける。が、実はつけ麺も最初っからやっているので一応ふれておく。
麺に具が全部乗っているスタイルで、つけ汁はすっきり切れ味、平打ちのフェットチーネみたいな麺もなかなか。
二人で行ってシェアするなら、ゆず塩とつけ麺がいいんじゃないか。
辛味と甘味があるが、僕は甘い方が好み。
●やすべえ [渋谷] ★★★★★
泣く子も黙る行列店。ここはたしかにつけ麺のスタンダードを変えたよね。
甘みのあるつけ汁が病みつきになる。
ここを否定すると現代のつけ麺を全部否定するような気がするので五つ星。
のどごしの良い太麺もまずまず。
タマネギと節粉が入れ放題。途中から入れると、びっくりしない程度に味が変わる。
トッピングは野菜が好み。
スープ割りもGOOD。
ただし行列しているのでビール飲みながらゆっくり・・・という感じではないね。
●大臣 [渋谷] ★★★☆
元「空海」というラーメン屋だったがつけ麺屋に鞍替えした。
めずらしく鶏のダシを打ち出していて、なかなか品の良い、完成度の高いつけ麺を出す。
悪くない、決して悪くないです。
●櫻坂 [渋谷]
忘れてしまったので写真のみ。イマイチパッとしなかった覚えが。
●麺屋武蔵 武骨外伝 [渋谷] ★★★★
井の頭側のちょっと入ったところにある。
つけ汁は素晴らしい。若干甘みがあって、舌にねばりつく。
トッピングは「肉入り」が鉄板。甘い餡かけチャーシューはなかなか個性的。
ただ、素晴らしいつけ汁には、少しtoo much、邪魔な気がする。
麺はまあフツー。のどごし滑らかだが少しパンチに欠けるか。
●三ツ矢堂製麺 [中目黒] ★★★
まあ、決して悪くないし(現代のつけ麺の)王道路線なんですが、そんなに特筆することも無いかも。
「製麺」を名乗るだけあって麺に力が入っているけど、「たいぞう」「一風堂」の方がぐっとくる。
つまらない「武骨外伝」みたいな雰囲気かな。
●番外編 なんつッ亭 [品川 品達] ★★★★
全然恵比寿・渋谷じゃないんだけど、話に出たのでご紹介。
ラーメン同様、非常に個性的なつけ麺。
「つけ麺のぬるさ」が気になる人には絶望的なほど、「ぬるく」なるつけ麺。
(だけど僕は気にならない)
珍しく 細麺、「なんつ」らしいマー油、チャーシュー、もやしが生み出すコクとキレは、なんというかとても筋が通っていて嬉しい。
「なんつッ亭のつけ麺」としてとても正しいというかね。
一風堂にもこのくらい「らしさ」が欲しかったなあという話。
それにしてもつけ麺ばかり食ってるね、僕。
恵比寿・キムカツに行列する価値はあるか [[恵比寿]プチグルメ紀行]
たまたまトンカツが好きな友人夫婦と行って来た。
僕は今日でで3回目。
キムカツといえば恵比寿でも有数の「行列のできる店」。
土日の昼間だと、3~40人が並んでいるのをよく見かける。
果たしてその価値はあるか。
時間が無い人のためにいきなり結論を言ってしまうと、「無い」と思う。
ただ、他の多くのとんかつ屋のように、そのまま入れるのなら、十分楽しめる。そんな評価が妥当だろうと思う。
キムカツと言えば、薄くスライスした豚肉をミルフィーユ状に束ねて作ったカツ。複雑な歯ざわりと味わいが楽しめると人気である。
このアイディアは、なつかしの料理漫画「ミスター味っ子」で20年くらい前に発表されている。キムカツを最初に知ったときは、それはもう電撃的にミスター味っ子を思い出した。
きっとキムカツの考案者はミスター・・・の愛読者だったのだろう。
さて、そんな大人気のキムカツだが、果たしてどのくらいの熱烈リピーターがいるのだろうか?
ミルフィーユ状のカツ、そもそもこれが問題の焦点だろう。旨いかどうかと言われれば、なんとなく旨いような気もするが、でもヒレカツの旨いヤツのあのキメ細やかでジューシーな感動は無い。
ミスター味っ子では、間に三枚肉や脂身を挟むことで肉汁を増すという工夫がなされていたが、正直そんなにリッチな印象はない。パサパサ・・・は言いすぎだが、ロース肉の赤身の部分ばミンチ状になっているような舌触りだ。
それはそれで悪くないが、トンカツの喜びって別にこれじゃないよね?と素直に思う。そうまで凝っている意味、効果が今ひとつ伝わってこない。
正直、目黒の「とんき」の方が、だいぶ旨いんじゃないだろうか。衣の流儀はいろいろあるけど・・・、キムカツは衣にはあまり特色は無いし。
ただし、ごはんはおいしい。これは特別におひつに持ってくるだけのことはある。味噌汁もいける。トンカツ屋で、よくトン汁と出しているところがあるけど、メインが豚なんだからせめて味噌汁は大根とかにしてほしいといつも思う。その点はいい感じ。
さて、ここで問題にしたいのが、接客だ。
たしかにキムカツはいつも行列。より多くの客をさばくべく、効率化した接客マニュアルがあるのはわかる。が、日曜(しかもゲリラ豪雨中)で空いている店内。
なのに、
「全員がお揃いにならないと店内にご案内できません」
はないだろう。
接客というのはお客との接し方のことだ。天狗、とまでは言わないが、この不合理はどうだ。
これはむしろ、行列ができる店特有の退化ではないか。
そしてこの手の店はガラ空きでもなぜかテーブルチャージができない。とても不思議である。
テーブルチャージができない店、っていうのは、ファミレスか父ちゃん一人で切り盛りしている定食屋でもない限り、かなり変だ。客が歩くか店員が歩くかだけの違いなんだけど。
経営者、もしくはマネジメントクラスの経験の貧困さのあらわれか。はたまた客を馬鹿にしているかどちらかだろう。
上から目線で慇懃無礼、まるで高級レストランばりに気取っている割には、従業員はろくなメシを食ったことがない店ってのがある。こういうのは本当に醜い・・・というかイタイ。池袋のベリーニカフェ(今はVENTO?)を思い出す。
<ベリーニカフェについての思い出>
映画見るまでの時間つぶしにビールとピザを頼んだだけで、しかもしこたまモタついて何度も店員に催促した挙句、ビールより先にピザが出てきたみたいな変な店で、しかもぜんぜん素っ頓狂なタイミングで現れた「店長」が満面の笑みで
「当店のサービスはいかがでしたか?」
と、どこかの一流レストランのメートルドテルみたいに訊いてきた。
「最低だ、ばかやろう(笑)」
と答えそうになった。ははは。
関係ないけどあのチェーンは不思議だ。Lawrey's Prime Ribsみたいにそれなりにいい店と、クソみたいなサービスの店が並存していて、ただし共通して厨房はまじめにがんばっている。
つまり値段に見合う料理は出す。
サービスだけがものすごくバランスが悪い。
VENTOの経営者は厨房の給料をあげてホールの給料を下げてほしい。
<思い出終わり>
さてキムカツに話を戻す。
というわけで、
1:まずくは無いがたいして旨くはない(これが好き!という方の意見は否定しないが)
2:店としてはたいした店ではない
さばくのに必死で客を忘れている。
恵比寿のなみいる店の中で、この店は3流だと思う。
ぜひ、われわれ客が、その意識を変えてあげなくてはと思う。
ま、単価もたいして高くないのでしょうがないか・・・。
恵比寿ラーメン激戦模様2008 [[恵比寿]プチグルメ紀行]
2004年時点では、「一風堂」「AFURI」の2強に「山頭火」「よってこや」あたりが繋がってくるという図式だったのですが、3,4年でだいぶ様変わりしてきました。
●一風堂
ラーメン界では重鎮中の重鎮。東京では恵比寿が本店に近い位置づけになっているようです。
サービスもよく、餃子、つまみも旨い、総じて高レベルの店なのですが、なんと・・・
つい最近、味を全部リニューアルしてしまったのです。
しかも、地元民が楽しみにしていたウイークエンドのランチ(※)も無くなってしまった・・・・。
新しい「赤丸(重ね味)」、<ばりかた>で2度ほど食べましたが、玉葱を中心に味を豊かにリニューアルしていることは理解できます。決して悪くはありません。
しかし、旧「赤丸」↓も決して悪くは無かった。
むしろ、博多ラーメンらしい極細麺との絡み方は前の方が好みだという人は多いでしょう。
リニューアルが悪いとも思いませんし、軽率に失敗だ!というつもりはありませんが、できれば元のは残して、新しいメニューとして出して欲しかったなあ・・・
ちなみに、ここは餃子も「炒めもやし」も非常に旨い!夜に来てビールでつまむのが超楽しい。
※ランチとは:ラーメンに餃子、ライスがついて850円。ビールを頼んで、もやしと餃子でチビチビやってからシメにラーメンを食べて1300円という驚異的なサービスでした。これはゼヒ復活して欲しい。
●AFURI
もっとも安定的に高水準を提供している「中村屋」系列のおしゃれ系ラーメンの古株。
わが夫婦は、ラーメン食べるときは一風堂かAFURIかでいつも悩みます。
ベストメニューが 「ゆず塩麺」であることは疑う余地が無い。ただ、つけ麺も旨いので、カップルや夫婦で行って、片や「ゆず塩」、片や「つけ麺(辛味)」を頼むのが最も楽しいと思う。
つけ麺は、スープ割りが頼めます。遠慮せず頼むと良いでしょう。
●瞠 (miharu)
1,2年前にさりげなく出来た、魚介系スープの店。
食べてみたら意外に美味しくて、驚いた。
化学調味料不使用!とうたっているだけあって、とてもナチュラルな味。
某・Saijouとか某・光麺のつけめんのような、「魚介×化学調味料」特有のベタつきが無い。
そのぶん、パンチは弱く感じるが、ラーメンを食べているときに生じる「これは体に悪いのではないだろうか」という背徳心のようなものが全く無い。
ちゃあしゅうも柔らかくて美味しい。「はしご」の「だあろうだんだん」を思い出したヨ。
ここはリピート必至。
●節骨 たいぞう
池袋たいぞうの恵比寿店。AFURI、瞠、たいぞうは極めて至近距離にある。
「こってりラーメン」を食べたのだが、スープの上に油の層1cmくらいあって、なかなか33歳の胃袋にはキツイものがあった。
味は決して悪くない印象。
だが恵比寿でここにわざわざ来ることは無いのではと思う。
●香月
10数年前の第二次ラーメンブームを熊本「桂花」などと共に背負った、老舗の名店である。
当時は醤油・トンコツ・背脂 の代表格だった。
ただし、ここ10年くらいはブーム店にありがちな「味が落ちた」という評判がたち、客足もぼちぼち・・・と思っていたら
最近妙に混んでいる。
そこでためしに食べてみた。
とにかくまずはどんぶりのでかさに圧倒されるが、味そのものは非常にしみじみ上質な印象。
スープも攻撃的ではなく、かといってコクが無いわけではない。
年齢を選ばず美味しいと感じるのではないか。
名店の面目躍如だな。
■ちゃぶ屋 とんこつ らぁ麺 CHABUTON
半年ほど前にできた、テレビチャンピオンのラーメン王がプロデュースした店とのこと。
開店2週後くらいにさっそく行ったのですが、はっきり言って恵比寿では厳しいと思われます。
なんというか、味が「足し算」で作られていて、そりゃあ焦がしネギとかゴマとかなんでもかんでも足せばいいってもんでもないだろう?という印象。
表現が難しいのですが、ゴマにしても焦がしネギにしても、あくまで「トッピング」であって、ラーメンとは異質なものなわけです。
ラーメンというのは「お待ちどう!」と出された瞬間に命が吹き込まれる(?)ものであり、かの一風堂の辛もやしですが、もともとどんぶりに入っている茹でもやしとは一線を画するものなのです。
なのに、それなりにバランスのとれたスープに対してゴマがどかどか入ってまるでインスタントの「かやく」みたいな異物感がある。
ま、料理ってのはポリシーの問題なので一概に良い悪いは言えませんが、俺はこのアプローチは幼稚だと思う。
実は家から一番近い店なので期待したのですが・・・
■みそらーめん専門店 味噌丸
正直、フツーの味噌ラーメン。
味噌自体はとても良いものを使っている印象があるけれども、21世紀ならでは、という工夫は感じられませんでした。
◎山頭火
◎ぢゃぶ屋 つけ麺
は残念ながら閉店してしまいました。ちなみに山頭火の跡地が「たいぞう」です。
---おまけ---
さて・・・・恵比寿だけでこれだけイロイロ楽しめるのですが、ちょっと遠征すると西麻布には超有名店「五行」があります。
●「五行」
ラーメン好きの友人に「好きなラーメン屋は?」と訊くと、かなり高い頻度で名前を聞く「五行」。
この間ウォーキングをかねて行ってみました。
焦がし味噌。 +キャベツトッピング
焦がし味噌は一口食べると香ばしい野菜炒めの香りがしてとてもうまい。
うまいが油の層が厚くてやはり33歳の胃には厳しい。
つまみがうまそうで、酒を飲むならベター、昼より夜がいいだろう、という印象。
いやー・・イロイロありますな。
しかも渋谷まで遠征すると、それはそれで「やすべえ」「空海」「亜寿加」などもあってさあタイヘン。
ラーメンって楽しいよね。
SAVOYのピッツァ [[恵比寿]プチグルメ紀行]
名にしおう、中目黒SAVOYのピッツァ。
今は「聖林館」という名前に変わっています。ここのピッツァと
恵比寿 trattoria da Ivo のピッツァは本当に美味しい。
ただ、SAVOYの方はサービスがイマイチ、他のメニューは割高なので、IVOの方が総合的にはいいです。
恵比寿の双子 [[恵比寿]プチグルメ紀行]
恵比寿グルメネタの番外編。
恵比寿東口の駅前に、「でですけ」という居酒屋がある。駅近で、広いし、何を食べてもちゃんとしているので人気のお店である。今までにも何度か飲みに使っている。いつもは大人数で奥の座敷などに陣取ってしまうのだが、昨晩はサクラコと二人で遅めの晩飯をかき込む目的で訪れた。
店に入ると、「優香」が色白になって肌艶を良くしたような20歳くらいのカワイコちゃんが作務衣(さむえ)でお出迎えしてくれた。
あら、かわいい子だわ、とデレデレしながらカウンターに座ると、いきなり目の前を、小さな茶色く輝くコクローチが走った。
サクラコがビクリと緊張すると、白い優香は「すみません!」と言って素早く手近なおしぼりでコクローチベイビーを捕獲し、にっこり笑ってもう一度「すみません!」と言った。
席の移動を勧められたが、他に良さそうな席も無かったのでそのままカウンターでビールをあおり始めると、なぜかさっき優香が消えていった方角とは別の方角から同じ顔の、だけで何かが違う女の子が作務衣(さむえ)で歩いてくる。
よくみると、明らかに違うのは頭に巻いているバンダナの色だけで、あとは一緒。
ビックリ、双子である。
焼き場にいるロン毛金髪のバンドマン曰く
「ウチの名物なんですよ~。毎日一緒にいると声だけで区別がつくんですけどねえ~」
だそうで。
僕は実は双子というものが大好きなのである。
永遠に未完となってしまった僕の小説の処女作が、遺伝子異常の双子の美少女の話だったというくらい(?)好きなのだ。
小学5年の時、インターナショナルスクールでキンバリーとケリーという金髪の美しい双子がいたのだが、そのキンバリーという方に一目惚れした。
キンバリーが転校してから、中学1年の頃、今度はスイス人と日本人のハーフの双子、レベッカとナディーンという姉妹のナディーンという方に第二次性徴の情熱をぶつけてみたが、ほどなく今度は僕が転校してしまった。
※実はサクラコはこのナディーンにちょっと似ている。それで結婚したのでは―と、自分でいぶかしんでしまうほどだ(笑)。
とにかく、一卵性双生児の女の子というのは僕の経験上カワイイ子が多く、しかもその微妙な個性の差が可愛らしいのである。
ともかく、色白でカワイくって、ゴキブリを捕まえられて、しかも双子なんて、最高ですよね?しかも時々、ホールの途中で寄り添って何か相談して問題解決してるんだけど、そんな姿もかわいらしいじゃないですか。マナカナみたいで。
いやー「でですけ」には貴重な人材がいるものだと感心してしまった。
たぶんこの子達なら、TOYOTAのショールームとかにも一発合格だと思うんだけど。
だって、例えば仕事の現場で、本当の意味でのバックアップが取れるんですよ?ショールームのアテンダントとかだったら、イベントの時には演出に使えるし、片方が欠席していても代わりが務まるし、いいことづくめですよ。
恵比寿「でですけ」に双子を観に行きませんか?
恵比寿、究極の趣味蕎麦、「玉笑(たまわらい)」 [[恵比寿]プチグルメ紀行]
かつて恵比寿には、「竹やぶ」という超有名な蕎麦屋があった(本店ではなかったが)。
その竹やぶの跡地に居抜きで開店した趣味蕎麦の店、それが「玉笑」である。
ネットで恵比寿の蕎麦屋を調べると、「香り家」「な々樹」「慈玄」くらいしか撮り沙汰されていないことに気づく。しかし、モノの本(蕎麦屋めぐり系)でたまに出てくる「玉笑」については、強烈な好奇心があった。
「玉笑」は恵比寿ガーデンプレイスから東側に下りる道沿いにひっそりとたたずむ。
この店に関する殆どの記事で書かれているとおり、外観は蕎麦屋に見えない。せいぜいオシャレ
な和食バーといったところか。
さて、中に入ると赤土色の土壁に響くフローリング。誰もいない・・・と、思ったら、それから10分以内にほぼ満席になってしまった。
初めての趣味蕎麦屋では必ず「天せいろ」を頼むことに決めている。僕はソレを、サクラコは「おろし蕎麦」を。つまみに玉子焼きを頼む。
が、メニューをよく見てみると、なんと「天せいろ」は一枚2600円。生ビール700円、熱燗で950円、冷酒最低1050円。全体的に非常に「イイお値段」である。唯一納得価格なのは「焼きみそ」で500円・・・。
さて、天せいろ。蕎麦はどうか。
蕎麦は透き通り、黒い星と白い粒粒が見える。
三合庵に少し似ているが、歯ざわりはこちらの方がやや滑らかか。香りも良し、つゆも辛口で良い。
ぶっちゃけ、おいしい。
パンチは山せみの方が上だが、とはいえ、「この蕎麦であるべき」というような、吟味に吟味を重ねた、洗練された蕎麦であると思った。
で、天ぷら⇒美しい5角形のかき揚げ。かき揚げと表現するには惜しい、美しいものである。
これを海老一つ分崩してつゆにつけて食べると、さくっとした良い歯ざわりのあと、じわっと強めのうまみが広がる。海老の旨み、良い塩、香りの良い油。
うまい。確かにうまい。
(全体としてはこんな感じ)
基本的に「天せいろ」の味に関しては、これはこれとして、つまりこのコンセプトとしてはほぼ満点と言ってもいいと思う。
サクラコが頼んだ「おろしそば」は無論「辛味大根」で、しゃきっと旨い。これも味はOKだ。
だが・・・。
おそらく我々夫婦はあと10年はこの店を再訪しないだろうと思う。
理由はカンタン。
極端な趣味蕎麦の店らしく、
1:高い。
2:少ない。
3:そばのおかわりがしづらい。
である。
神田の「藪」からして、「江戸前の粋な蕎麦屋」というのは量が少なくて高いものである。
しかし<酒を飲まずして>ランチで二人で5000円というのは表参道ヒルズなみであることは言うまでもないし、そもそも我々は蕎麦が満足行くまで食べたくて来ているのに、薬のようにちょろちょろと食べるのでは溜飲が下がらない。
これはイカン。
少なくとも地元の蕎麦屋としては非常にイカン。
「山せみ」などの良いところは、旨い蕎麦をきちんとした量、食べさせてくれるとこ ろにある。
夫婦のランチに7000円かけても良いヒトならば、是非気軽に通うといいと思う。
恵比寿、30人、5000円で宴会するならば。 [[恵比寿]プチグルメ紀行]
備忘録。
昔の同僚が、「恵比寿周辺、30人で静かに飲み食いできる、予算5000円程度の店は?」と尋ねてきたので、思いつくままこう答えた。
随時、思い出したら書き加えようと思う。
<ここから>
メンバーが男性が多いか、女性が多いかなどでも変わってきますが、下記なら大丈夫かと思います。オレ的には、「さかえや」と「MAHANA」がバランス的にはオススメかな…。
ざっと思いつくのを挙げます。
各ジャンル、オススメのところを★つけました。
■「飲み」中心でオシャレ系
「MAHANA」★恵比寿で飲むなら、意外にハワイアンが便利!店もきれいです。メシも悪くはないです。個室っぽくしたい!と強烈にアピールすれば、
2階のバルコニー部分を貸し切れるかと思います。サービスはたどたどしいですが。
結婚式の3次会とかでよく使われています。駅も近くて便利。
「Ubcra」 ここも2階の貸しきりとかできたと思いますが、どっちかというと合コン向けです。
■「食い」中心で話題系
「さかえや」★水炊き料理屋。たしか2階が全部貸し切れると思いましたよ。旨いのでオススメです。
「蟻月」 一応書いてみましたが、99%抑えられない超絶人気のもつ鍋屋。ぶっちゃけあたるだけ無駄です(笑)。
「黄金屋」席の感じがつかめませんが、人気のもつ鍋屋。2テンポあるので電話で相談できるかと。
「卯夢」行ったことないけどちょっと気になってます。
http://www.vati-foods.com/umu/about.html
■フツウの居酒屋系
「でですけ」恵比寿駅前。個室が用意できるか不明ですが、人数が収容できて、まあまあ美味しいです。駅前で便利。
「恵比寿BAR」外面ほどオシャレではないですが、静かです。安く済むでしょう。個室は分からないです。
■Cafe貸切系
「TransitCafe」T田さん(*このメールの依頼主)の送別会やったとこ。30人だとちょっと広く感じるかも。
「Cafe de Campagne」恵比寿~代官山。アットホーム、かつフェミニンです。女性が多ければ。駅から遠い(というか殆ど代官山ですな)
「chanoma」★中目黒のフシギなCafe。有名。でも30人だと貸し切れるかどうか微妙なところ。
「nana」恵比寿。Cafeというか、すごくフェミニンな家庭料理系ごはんBARみたいな。30人だとちょっときつめで楽しい、ってくらいかと思います。ただ、かなりフェミニンなので男性が多いと引くかも。
http://www.hotpepper.jp/s/H000011916/top.html
もう一軒、peacockの先、右の路地を入ったところに、30人くらいのカフェがあったんですが思い出せない・・・・・
■豪華系
予算ぎりぎりめいっぱいですが、豪華系。オーバーしてもダイジョブなら・・・・
「So-ten」★結構とっておきの店です。個室ばかりですが、30人に丁度よいフロアがあるかは分かりません。静かです。メシも旨いです。ただしやや高いので、沢山食べる人が多いと予算オーバーするかも。
店と相談して、コースにしてもらうなどで対処できると思いますが…。
「AFRICA」代官山です。ただ、30人だと個室にはならないかも。
とりあえずそんなところかな。
また思い出したら連絡します。
蕎麦の食い方:「香り家」編 [[恵比寿]プチグルメ紀行]
最近プチグルメばかりでアレですが、他のことはなんだか書きたくない気分なのでご容赦。
蕎麦のためならどこまでも・・・とはいえ、やはり地元に美味しい蕎麦屋は欲しいもの。
恵比寿には「香り家」という、ワリと有名な蕎麦屋があります。「板そば」と言う、大きな板の上にばらりと散りばめられた太い蕎麦が名物です。店構えは明るくややオシャレ、つまみが充実していて酒が美味しく飲め、また深夜までやっているので客足が絶えません。
まごうことなき恵比寿の人気店の一つです。
しかし、この名物「板そば」、今までに3回ほど食べましたが、一回も美味しいと思ったことがありません。いやむしろ、この凡庸な歯ざわり、からまないつゆ、香りも「そりゃこんだけ太けりゃまあ・・・」という程度。余程のことが無い限り、この店には行くまい・・・と心に誓っていた。
ところがある日、飲み屋の代わりにと一人でちびちびやっていたところ、お品書きの端っこに「細打ちそばあります」と書いてあるのを発見。なんだよ、フツウのもあるじゃんかと頼んでみたら、これが名物「板そば」よりはるかにうまい。白金・三合庵や代々木上原・山せみとは比べられないが、近所の蕎麦屋としてはかなり上等だ。なんだよ、これなら充分だとばかりに、ここ2,3ヶ月は週イチペースで「香り家」通い。
そこで、不肖・つねっちが通って編み出した「香り家」を最も楽しめる流れをご紹介。もちろん酒飲み用のマニュアル。
●まずはビールなど。つまみに揚げたそばの実がでてくる。同時に、「特製煮込み」「とりわさ」「おひたし(これは季節の野菜ならなんでも)」を注文しておく。
すると、たぶん最初にとりわさが出てくる。これがめちゃんこうまい。
とりわさは好きで、あちこちでよく食べるのだけど、ここのは非常に渋いね。
たたき状に炙ったささみに、茎わさびがとてもよくあう。
●次、煮込み。牛すじの煮込みで、やや脂っこいが、ふくよかな味で旨い。
腹が減ってないならいらないかもしれないが、やっぱり飲むなら煮込みでしょう、ということで。
適宜酔っ払ってきて、もうシメたいなら、蕎麦を頼む。
このとき、「細打ちで」と頼むことを強くオススメする。
鶏汁や鴨汁などもあるのだが、最初は旨いがだんだんしつこく感じるので、フツウのせいろを頼むのがスタンダードだ。そばはやっぱり、そばつゆとわさびが王道である。
と、ここまで来て「まだ飲み足りない」なら、焼き味噌を頼もう。しゃもじに「そばみそ」がこんがりと焼かれて出てくる。そして、小ネギもついてくるが、この小ネギ、まともに食べると翌日までネギ臭くなるので、歯並びに超自信がある人以外は注意しよう。
これで、なかなか完成度の高い「蕎麦屋で飲む」なのですわ。
店は使いようですな。
▼ここより旨い蕎麦屋はこちら。
●代々木上原:山せみ
http://blog.so-net.ne.jp/loudminority/2005-02-17-1
●白金:三合庵
http://blog.so-net.ne.jp/loudminority/2005-02-12
キムカツ ―恵比寿最長行列伝説を探る― [[恵比寿]プチグルメ紀行]
というわけで、恵比寿プチグルメを連発。めずらしく恵比寿名物と言える店だ。
恵比寿といえば、ラーメンをはじめとして行列のできる人気店が幾つかあるけれど、中でも「最も長い行列」を作るのが、
「キムカツ」
だろう。
キムカツはただのとんかつとは異なり、<薄い豚肉をミルフィーユ状に何層も重ねて作った>ということで、何やら旨そうだと評判なのである。
キムカツの場所は恵比寿東口、ビックリ寿司の通りを白金方面へちょっと歩いた右側。営業時間内に通りがかれば、そのヒステリックな行列にいやでも気づくだろう。とんかつ屋のクセに、寒暖問わず常に2~30人は並んでいるその様は、30歳を越えた無気力な我々夫婦の気力をそぐのに充分であった。そのため、家からひょっとすると一番近いとんかつ屋であるにも関わらず、今まで一度も入ったことが無かった。
ところが、たまたまサクラコとオレの帰宅タイミングが重なった先週木曜日の夜、疲れているし外食でもしようかということになった。
「ふじい」でうどんでも食べようかと歩いていると、閉店時間が近いためか、なんと「キムカツ」に人が並んでいない。そんなわけで、棚ボタ的に「キムカツ」初体験。
店はまるで和食系ダイニングバーといった趣でオシャレ。並ぶカップルが多いのも納得。
何を頼めばいいのか分からないので、ビール、「キムカツ3種盛り合わせ(二人前)」と「炊きたてごはんセット」を頼む。カツのバリエーションは6種類で、オリジナル、ブラックペッパー、がーりっく、梅しそ、チーズ、ねぎ。
僕らは、<オリジナル、ブラックペッパー、がーりっく>を頼むが、これはミスチョイスであることが後で分かる。なぜなら、この「3種盛り」は2人前にしてはそもそも量が多すぎるし、さらに「がーりっく」は30過ぎの胃腸にはかなり堪える強烈さで、かなりゲンナリする。
「がーりっく」は男性でも、健康かつ健啖な30歳前半までに限られると思う。
とまれ、キムカツ、触れ込みどおりというか、それ以上にデリカシーのある立派なものだった。
まず、「ミルフィーユ状に重ねてある肉」だが、想像していたよりも層が薄い。こんなに薄切りってできるの?というくらい、限界的に薄くスライスしたものを重ねてあるので、一見すると一塊の肉のようだ。しかし、ひとたびクチに入れると、ハラリとほどけていく歯ざわり、これは確かにミルフィーユ状である。
思っていたほど脂も多く無く、丁度よい按配。もちろん筋のようなものは一切感じないので歯ざわりもやさしい。これはなかなかのものだ。
まあ、「美味しいヒレカツ」と比べて、それ程劇的に違うかと言われるとそうでもないとは思ったが、それにしても確かに行列する人々がいるのは分かる。食べたくなったら、ここに来るほか無いからね(*)。
ところが、キムカツの実力は、これだけじゃなかった。
思わぬところで発揮されていたのだ。
それは「炊きたてごはん」。
実は我々夫婦は米にはかなりこだわっていて、種類も炊き方もかなりのバリエーションを誇っているのだけど、「炊きたてごはん」を食べた途端に黙ってしまった。
ここの「ごはん」は今まで食べたごはんの中でもトップスリーには入る見事な炊き具合なのだ。丁度キムカツの近所に、釜で炊くごはんが食べられる「So-Ten」というなかなか良い店があるが、ごはんの出来ばえではちょっとかなわないだろう。
銀シャリの好みは色々あるわけで、例えば寿司で食うなら固めだけど、普段食べるなら柔らかいのがいい、とかね。ここのはやや芯を感じる固めの炊き上げだが、丁度喉ごしが良くて、さらに香りの立ち方、甘み、表面ともに申し分なかった。
ぶっちゃけ、カツよりもごはんに驚いた。
そんな感じで、キムカツはたいへん満足度が高かった。
もし空いていれば是非また来ようと思うが、ぜったいに「がーりっく」は食べるのはよそうと思う。俺の胃にはちょっとキツイ。
さて、キムカツの「薄い肉を層状に重ねて・・・」というアイディア、古い漫画ファンならどこかで聞いたことがある・・・とイブカシんだことだろう。
そう、10年以上前に「ミスター味っ子」で、「薄切り肉を層状にしてステーキにする」というそっくりなアイディアがあった。キムカツの創始者が、このアイディアにインスパイヤされた確率は高いだろうね。
白金「レカイエ」でスマートなディナー [[恵比寿]プチグルメ紀行]
さて、実は昨日が結婚記念日でして、サクラコと二人で久々にフレンチを。
色々検討して決めたのが、以前、僕が披露宴の司会をしたN沢さんに連れて行ってもらった、白金はプラチナ通りの「レカイエ(L'ECAILLER)」。プリフィクスのコースを頼む。
※またしても恵比寿ではないのですが近いからいいでしょう。
店名のレカイエ=牡蠣開け職人というだけあってまずは牡蠣。立派な生牡蠣!!ウマイ牡蠣はフランスも日本も同じ!
オードブル。前回N沢さんにランチをご馳走になった時に、ホタテのあしらいがたいへん美味しかったので、オードブルにはホタテを。そしてとても美味しい。香ばしい香り、旨みも出ていてソースも爽やかにマッチング。この一皿が一番美味しかった気がする。
パスタ。「三元豚のリングエッティーネ クレソンクリームソース」。フレンチの店なので期待してなかったのだけど、これが完璧な歯ざわりでまた大喜び。メニュー名から期待した以上の出来。今年食べたパスタの中では多分ナンバー1。
メイン。手長海老のグリル。これは来た瞬間むしゃぶりついてしまって写真をとってない。
美味しかったけど、本当はオマールが食べたかった(この日はオマールは切らしていた)
シメにリゾットが一口出る。美味しいけどシンプル。ポルトガル風だからか。
デザート。結婚二周年スペシャル。
この頃にはシャンパンハーフボトル+ワイン一本でnicelyほろ酔い。満足満足なディナーだった。
魚介関係の扱いが良いのはもちろん、全体的にバターが少なくて、さっぱり、且つキレがあるように感じた。この店の味付けはとても好みだ。
てな感じで「レカイエ」、オススメです。
http://www.enoteca.jp/lecailler/index/index.html