SSブログ

「僕らの音楽」200回記念スペシャル [音楽・バンド・ミュージカル]

家のDVDレコーダーに、「僕らの音楽」200回記念スペシャルが録れていた。

見てたまげた。

要するに、今をときめく歌唱派のアーティストを12組集めてきて、すべて完全生バンド/生オケで60分間ノンストップの歌謡レビューをやっている"だけ"と言えばだけなんですが、出演者、演出、構成どれをとってもたいへんな高レベル。こんな番組がさらっとやっているなんて、ずいぶん日本は進歩したものだなあと感心。

司会は、生中継の興奮をほどほどにおさえ、主題である音楽そのものをジャマしないように淡々と進行。
それに応えるアーティストとバンドは非常にスムーズに入れ替わっていく。

http://www.fujitv.co.jp/ourmusic/setlist.html#200

今をときめくEXILEでオープニング。中盤はジェロ・ヒロミゴーなのでややコミカルだが、それでもステージングは非常に緊張感があり、転換もきれいだ。
こういう展開はNHKあたりではおなじみではあるけれど、これだけの売れっ子を金曜日の夜に集めてやるのは相当な緊張感だと思う。

柏原芳恵がチラ出するなどの小ネタ(と言っても別に笑いはとるつもりなし)を混ぜつつ、これまた今をときめく青山テルマあたりからがクライマックス。
青山、Superfly、絢香、一青窈が順番にメドレーする。

青山テルマ「そばにいるね」
絢香「手をつなごう」
Superfly「愛をこめて花束を」
の3タテは、演出的にも音楽的にも、たった今ワンオブベストなメドレーだと思う。

で・・・とにかくどいつもこいつも歌がうまい。

Mステなんかでも絢香の安定感は本当にバツグンに素晴らしい。こんなに歌がウマイ娘は80年代はもちろん、90年代にもいなかった(ドリカムの吉田美和は上手だけど、基本的に歌唱力に価値を求めたドリカムと、今の絢香の歌唱表現とは一線を画している)。

絢香は音程もリズムも音量もすべてが本当に丁寧で、自分が出す全ての声にきちんと責任をとっている。さらに絢香は表現という点でも意識幅がものすごく広い。いやはや、これが本当の歌手の姿だ・・・って、どうしてこの娘がこんなに若い時分からそんなことができるのかが謎だ。

Superflyは最近ブレークしたてだけど歌唱力はトップクラス。絢香の次に歌うのってきっとイヤだろうと思うけど、それができるのはこの人くらいだと思う。ディレクターもそう思ったのだろう。

Superflyが一人で弾き語りかまして超かっこいい~~の後に、まるでフレンチのコースで肉の後に出るグラニテのように、YUIちゃんがしかめっツラで歌う。この娘は全然歌唱派ではないけれど、真剣味があってかわいい。

そこからEXILE、ゴスペラーズで徐々にダウンに入っていく。

※一青窈は歌唱派の一角をなす、ということになっているけど、絢香やSuperflyと比べると音程の丁寧さと声量、表現幅で若干見劣りすると思う。

ラストはオケのみでインストで淡々とシメる。

演出は極めてクールで、質が高い。B級興行的に無理矢理盛り上げる衆愚政策は一切なく、ひたすら演奏と歌唱だけど聴かせようと。
ラストも淡々と番組紹介するだけ。

これを日本の民放がさらりと?いや大プロジェクトだとは思うが・・・やってのけるというのが爽快だった。

制作、演出、出演者全てに拍手を送りたい。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。