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DreamGirls[ドリームガールズ] [音楽・バンド・ミュージカル]

映画「DreamGirls」観て来ました。

1:これで映画デビューした太っちょのジェニファー・ハドソン。彼女は多くの人が言っている通り相当に凄い歌い手である。彼氏に「別れないわよ!」と迫る歌は圧巻だった。

2:ビヨンセは本当に美人である。ぶっちゃけこの映画でビヨンセファンは相当増えたと思う。

3:ミュージカル映画ってのは、それをアダプト(受容)するチャンネルがある人にとってはやっぱり圧倒的にスゴイ。逆に言うと、ミュージカルを受容できない人は、ふつうの映画しかエンジョイできないなんて可哀相である。
僕はSFもホラーも愛しているけれども、一番血湧き肉踊るのはミュージカルだ。スターウォーズよりもロードオブザリングよりもミュージカルでグッとくる。これは趣味の問題、と片付けるのではなく、ようするに映画の持ちうるエネルギーの問題としてミュージカルが素晴らしいということなんだ。
音楽を愛する人なら、全てその素養はある。
ミュージカル観ようぜ。


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ニセセレブの会: Soulive / Take6 [音楽・バンド・ミュージカル]

「ニセセレブの会」という集まりがあるのです。

何をするかというと
「いやー、先月の晩メシは殆どブルーノートで食ってたよ
などと、
とにかくブルーノート東京に入り浸っているフリをするというもの。
RINTARO、SHINGO、サクラコ、あとは折にふれてゲストがパラパラ・・・というメンバー。

活動はもちろんブルーノートで良いライブを観ることだ。
過去の活動としては...

Soul Survivors
YUSA
Dianne Shure
Tower of Power
Richard Bona
Jane Monheit
 ・
 ・
 ・
などなど・・・。
Bluenoteというところはやはり世界最高レベルのミュージシャンが続々来るので外しはない。

さて、今年の秋のニセセレブ集会はやはり豪華だった。

Soulive」 2006/9/17

自分のSovietChanceライブの翌日に。
大人気のグループで、行列が凄かった。
ドラムとシンセの兄弟、+ギターという3人編成。昔は色々な編成があったらしいが、結局コンパクトなこの編成に落ち着いたとのこと。
人数少ないだろーって?
そう、ドラムがいるのにベースがいない。これはヘンだなと思いきや、超ヒップ、フ”ォ”ンキーなベースが鳴り響く。
見るとシンセが左手で超細やかに弾いてる・・・異常な正確さとニュアンシングで・・・バケモノ?
ライブはCDよりも何倍もロックテイスト、激しくてカッコイイ。ドラムがブルージーというよりはちょっとフュージョンよりな、前ノリなのが特徴。

帰り際、メンバーが店の外で談笑していたので、件のバケモノシンセ弾きに
「Hey, you must be on of the X-MEN!」
と言ったら喜んでいた。

Take6」 2006/10/7

紹介するに及ばない世界一有名なゴスペルグループ。
バケモノ度合いではこちらも負けていない・・・というか別の種類のX-MENだ。
ゴスペルクワイヤなんて、本来非常に演奏的振れ幅がありそうなもの(つまり音程が外れたりとか、声のバランスが崩れたりとかしても良さそうなもの)だけど、Take6というのはそういう不安定さを感じない、PERFECT Choirだった。

歌というものは表現幅という意味においては最強のリード楽器だと思うが、それを証明してあまりあるステージ。
PERFECTとは言ったが、CDのそれとは、音楽表現の立ち位置が全く異なる。
ボイスパーカッション(BeatBox)というのは、必ずしもパーカッションやドラムスの「代用品」なのではなくて、自在に必要なリズム要素を奏でるマルチ楽器だし、また、コーラスというものがどれだけデリケートなものかということを叩きつけられる感じ。
ミュージシャンとして、あのパフォーマンスを見せられると、少し気落ちする人もいるのではないだろうか・・・という程、凄まじい演奏完成度。

ライブの構成も素晴らしい。
既に入場時に演奏が始まっている・・・というのは<声のみ>だから可能な荒ワザ。
コール&レスポンス的な演出も非常に良く映えた、今までの「ニセセレブの会」でもベストを争う素晴らしいライブだった。

さて・・・次のニセセレブはどんなライブだろうか・・・
※Bluenoteの系列で、Cotton Club というのが東京駅そばにある。
そこにSophie Milmanが来るらしいので、それも要チェキである。


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絢爛!ソビエトチャンス、10周年記念ライブ [音楽・バンド・ミュージカル]

ソビエトチャンス10周年記念ライブ。その衝撃を、君は体験できただろうか。

>ソビエトチャンスとは http://shumusic.nobody.jp/

その日、私が3時に会場入りすると、すでにソビエトチャンスのフロントメン、ホーンセクションは独自に熱いゲネプロを繰り広げていた。
数曲しか参加しない私には、ソビエトチャンスのライブの全貌は、当日観てみるまで分からない。リーダー・周ノ介の頭の中はまるでひょうきん族の企画会議のようで、予想ができない。

ボーカルも含めたリハを終え、会場にお客さんが入ってきた。ソビエトチャンス10周年記念ライブの本番がやってきたのだ。10年目のアフロヘアー祭り。松田優作もうんざりするような熱い男たちの祭り。

開演。
シーンと静まり返る客席を尻目に、5人のホーンセクションは手を叩き始めた。会場は謎のパフォーマンスにますます静まり返る。
ようやくリズムセクション(これはジャズ用語で、ドラム・ベース・ギター・ピアノ・パーカッションなど、ホーンやボーカルなどリード楽器以外のことをさす)が登場。ドラムのマサヤ氏が和太鼓パフォーマンスを繰り広げ、会場はドン引きに!
しかしこれも全て計算づく。Macha-akiのファンキーなカッティングが始まると、会場は緊張から解きほぐされ、興奮のるつぼに!ソビチャンが始まった!それはまさにスターウォーズのテーマソングのように、半自動的にオーディエンスのドーパミンを異常分泌させる。

This guy is magnum!リーダーが叫ぶ。Magnumの巨体と雄雄しく突き出たトロンボーンがアフリカ象のように猛る!!MATSUKIRIのトランペットが高らかに会場の澱みを切り裂く!

(・・・すみません、全員分レポートするボキャブラリーがない・・・)

とにかく、すごい勢いで盛り上がるステージ。さてそんなステージを私は楽屋から電気を消して観ていた。ニューオリンズ!!の叫び声に乗って会場をメンバーが練り歩き始めると、間もなく自分の出番である。衣装をチェックし、スタンバイする。

<さて自分の登場から退場までは自分ではレポートしない。ただし、途中で衣装がはだけすぎてビーチクが出すぎなのではと気になったことだけは書いておこう>
さて汗だくだくになって楽屋に戻ったものの、実はまだ出番が残っている・・・。

ますます盛り上がるステージを草葉の陰から見ながら、出番を待つ。Shinji Ideの神がかり的なサックスを聴きながら、最終調整。
新曲エリッククラプトンのChange the world のジャズファンクアレンジversionを最後に一旦ライブが終わり、アンコールの拍手が鳴り響く!

さあアンコール!

まるでオープニングのようにブライト&ファンキーなホーンが鳴り響く。最後の曲、80sの名曲のカバー。このアッパー&ファンキーなナンバーでラスト!楽屋を飛び出してステージに駆け上る!まるで花火の中を飛んでいるような明るくて激しいステージ。終わると、光が徐々に落ち着き、オーディエンスの皆さんの笑顔が見えてくる。みんな笑顔、笑顔、笑顔だ。

頭の中をきらびやかなホーンが鳴り響く。このどこまでも楽しいステージの、どこまでも明るい終幕。

ああ、ソビエトチャンス。おお、ソビエトチャンス。

ウィーアー、ソビエトチャンス。

熱い夏が、終わった。


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芸名披露 [音楽・バンド・ミュージカル]

マイミクの皆さんには既におなじみですが、わたくし、つねっちは芸名が無いことが悩みでございました。
この度。募集→選考→投票のプロセスを経て、晴れて芸名が決定いたしましたので発表します。

昨晩、東陽町のトムの樹さんで行われたセッションライブで、芸名を発表させていただきました。
というわけで、皆さんのご提案・投票の結果、僕の芸名は・・・

「幸屋 恒平」 ゆきや こうへい
KO-HEY YUKIYA

に決定いたしました!
ドンドンパフー

●名付け親
のりものさん の「幸屋松平(ゆきやしょうへい)」がベースになっています。
のりものさんは長い文章でこの芸名の由来を説明してくださいましたが、とくに「幸せを売る→しあわせ屋」という意味がこめられている、というところが素晴らしかったです。
僕の芸名ゴッドマザーはのりものさんということです。
のりものさん、ありがとうございました!

●ノミネート作品と投票結果:
1)楡倉充生(ニレクラミツオ)――☆♪珠♪☆
3)町田苛々(マチダイライラ)――タピ岡士郎時貞 りんたろう
5)幸屋 恒平(ゆきやこうへい)――りえ とも えーちゃん おゆき のりもの
6)寿 比恵郎(ことぶきピえろう)――豹 朝尾座
7)加門 蒼(かもんあおい)or嘉門アオイ (かもんあおい)――MasaHansen まる けんぽ
9)倉光デレク(くらみつでれく)――まつきり おゆき カネゴン
10)稲豊 麦作(いなとよむぎさく)――あちゃ

皆さんさまざまな視点で投票してくださいました。なかでもヤンはこれまた長文で「幸屋恒平」を推してくれました。なぜか「だいたいレニークラビッツってなんだよ?アイアンメイデンより好きなのかよ?」という意味不明のメッセージがありました。

昨晩も「よっ、しあわせ屋!」とお声がけいただき、一瞬誰のことか分からないくらい不慣れではありますが、徐々に染み付いてくればいいなあと思っております。

というわけで、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

改めて「幸屋恒平」としてどうぞよろしくお願いします。


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リチャード・ボナ [音楽・バンド・ミュージカル]

今週一週間は水曜日、金曜日と企画モノをリリースしまくっていたため、まったくブログを更新する余裕がなかった。なんだけど、とても充実した一週間だったよ。

2・18土曜日。30歳最後の日。Rintaroの提案で、ブルーノート東京に「Richard Bona(リチャード・ボナ)を観に行く。メンツは前の会社の社長兼親友の一人:ヒデオ夫妻、その友人で古い知己のキョーコ姉さん、Rintaro、そしてわが夫婦。なかなか賑やかなメンバーである。

リチャード・ボナはカメルーンの天才ベーシストで、自分でベースを弾きながら歌う。
http://music.www.infoseek.co.jp/artist/review/177885/
ボリューム奏法を使った静かでドラマティックなオープニングから、すぐにアフリカン・ミュージックの調べに移行する。最初のうちは、歌っている間はスティングよろしく親指の腹でベースを弾いているようにみえたけど、だんだんスラップ含め弾き方のバリエーションがどんどん出てきた。音楽の表現の中で必要な音は全部出せるぞ!という感じ、本当の意味でのアーティストだなあと感心。

で、実は個人的にアフリカ出身のアーティスト、例えばバーバ・マールやユッスー・ンドゥール、アンジェリーク・キジョーあたりをはじめ名前が思い出せない何人かのアルバムを昔から結構好んでよく聴いていて、なじみがあるのね。(それによく考えたらキザイヤ・ジョーンズだってアフリカ人だな)

さらに、中でも好きなアルバムの一つにアンリ・ディコンゲ (Henri Dikongue)の「C'est la vie 」という素晴らしいアルバムがあって、これも素直なアフリカン・ポップスなんだけど、リチャード・ボナの歌を聴いたときにパッと思い出したのはそれだった。
アフリカ特有の枯れた声と歌唱技巧の素直さ、発声はのびやかなんだけど全体的にドライ、だけど生々しく歌の内容が響いてくる。そんな感じが似ていたんだろう。

ボナのステージはその素朴な歌表現を、おそるべきテクニシャン達の超絶技巧が支える という形式で成立していた。ベースの驚愕的な速弾きとスキャットとをぴったりユニゾンさせるボナの人間離れした大道芸はほんの冗談みたいなもので、バリエーションが豊か且つスムーズに繰り出されるベースの歯切れと伸びやかさは今まで観たベーシストの中でも超一級。ソプラノサックスのおじさんも、よくもまあという程のリードサックスで感動的だったし、ボナの右側で顔色を伺いながらギターを弾いているオボコイ(?)感じの青年はソロになった瞬間に間違いなくギターヒーロー級のソロをかました。
そのテクニシャン達の中でも驚いたのはドラムスとパーカッション。ドラムスは、YOOOSUKEの流派で個人的にも聞きやすいグルーブだった。もちろんおそらくどんなジャンルでも完璧以上のリズムをつむぐだろうプレーヤーだった。そして、絡んでくるパーカッショニスト(もちろん南米人)がまたトンデモない凄腕で、まず1回目の長ソロはなんとマラカスだけのソロだった(笑)。そしてそれがスゴイ、聴かせる、楽しい、速い、かっこいい。二回目のソロはコンガで、これも音の粒が完璧にコントロールされていて、実はサンプリングしたループフレーズの早回しなのではと思わせるくらい人間離れしていた。

そんなテクニシャン達が、アフリカンポップスからソウル、はてはマンボまで曲調豊かに演奏してたわけだから楽しくないはずは無い。世界中のネイティブ・リズムを楽しんだような充実を味わうことができた。
この気取らずに純粋に音楽とリズムを楽しむ、という姿勢は、スノッブな白人や日本人にはなかなか出せない。アフリカン・ミュージックの一つの特徴だと思う。
そしてボナをはじめとするアフリカンミュージシャン達は音楽がとてもフィジカルというか、生命→肉体→楽器の流れがまっすぐで近い。これはバンドの中でも例えばアメリカから来ているサックス奏者とは本質的な違いがあって、ある意味バンド内でそのコラボレーションを楽しんでいる感覚があった。サクラコいわく「今までブルーノートで観たライブの中でも一番二番」とのことだけど、ミュージシャンが聴いたら仰天スーパースペクタクルでありながら、ミュージシャンじゃなくても本当に楽しめる、素晴らしいライブだったわけだ。

ちなみに、3時頃整理券をとるためにブルーノートに先行したんだけど、ものすごい行列でビックリした。こんなに込んでいるブルーノートは初めてだった。
この人、次に来るときは値段上がってると思うよ・・・

とまあ、こんな素晴らしいライブで30歳を締めくくった。素晴らしい夜だった。シャンパンを2本も開け、ワインもビールもでいい気分に酔う。結局ビデオ夫妻に食事はおごってもらうことになってしまい恐縮。とは言っても今までビデオにはものすごくたくさんおごってもらってるわけだけど(笑)

で、これからブルーノートにTower of Power 観に行ってきます。
悪いね、なんか。


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ポップス・グループ [音楽・バンド・ミュージカル]

ちょっと恥ずかしくって人に言いづらいんだけど、妙に気に入ってしまったポップスグループってあるじゃないですか。
僕らの世代だと、たぶんBANANARAMAとかだと思うんだけど。女の子だとニューキッズオンザブロックとか。BACK STREET BOYSはその王様だね。
僕の場合、Atomic Kitten "RIGHT NOW!"がかなり好きでね。と、思うと、意外にジングルで使われてたりするからまあ一般的な感覚なのかとも思うけど。

その流れ(?)で、内心かなり気に入っているのが、BENNIE K。コカコーラのCM曲「Dreamland」はとても有名だよね。
で、アルバム持ってて聴いてるんだけど、このBENNIE Kの唄い方はとってもイマ風で、「昨日よりは~」を「昨日よりヴぁ~」って唄うあたりがいかにも2005年デビューって感じだ。で、楽曲の方もややエスニックっぽい音階を使ったりはしてるんだけど、基本的に気取ってない、いや、気取りきれてない感じが明るくてアホっぽくてとても良い。
明るくてアホっぽいのがポップスグループの大事なところだと思うよ。

「a love story」なんて、いい曲なのに歌詞がものすごくアホらしいのが牧歌的で安心する。
いやーポップスっていいよね。

「a love story」は、すごく切々とした曲調の、「別れ」をうたった曲なんだけど、サビの歌詞が下記なのね。

I need you ただ伝えたくて
Like You need me 離れたくなくて
I love you 最後に言う言葉は、
いつも八つ当たりしててごめんね

男と女がやむなく別れるってことはよくあるし、さまざまな理由があるだろうね。

しかし、メインテーマが「八つ当たり」!

八つ当たりはダメだろう。どう考えても。そりゃ別れるよね。
しかもいつもしてたらそれは別れるよ。
この歌詞を書いた人は、よっぽど八つ当たりに翻弄されたんだと思う。
みんなも八つ当たりはやめようね。

BENNIE K については気になることがもう一つ。BENNIE K って歌い手とラッパーで構成されてるんだけど、ラップの方はビミョーだと思う。
歌の方がとても上手なのでヘンさが目立つことがしばしば。リズム感自体、リードの歌い手の方がいいと思うんだよね。しかも途中で他のラッパーとのコラボレーションパートがあるんだけど、それでもやっぱりなんか微妙。

いいなあこの「きらめきがあるけど完成度が低い」感じ。デビュー当初しかないんだよね、こういうのは。


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G-1リベンジ~司会者からみたG-1~ [音楽・バンド・ミュージカル]

書かねばなるまい。晦日の日に起きたあのことを―。

12月30日、格闘祭りを翌日に控えたこの日、四谷にあるライブハウス「ライブゲート」では異様な風体の若者が集っていた。
彼らこそ、誰あろう、G-1リベンジに出場する選手達、通称G-1戦士たちだった。

05年春に行われた「G-1グランプリ」は、ギターの速弾き速度を競うというイベントであった。初めてということもあり進行がばたつき、競技環境も悪く、審査もあやふやであった。しかし、そのコンセプトの面白さは、関係者達に「今度こそ、本当の速弾きトーナメントが見たい」と強く思わせるに充分だった。
そしてその年の暮れ、遂に「完全版・G-1」とも呼ぶべき大会が行われたというわけである。

G-1戦士は前回トーナメントで強さが光った4人に加え、一般公募の腕自慢4人がエントリー。始まる前から容易に予想できたハイレベルなトーナメントは関係者を緊張させた。
審査はギタリスト・作/編曲家の秋山氏、大会実行委員長で元G-1戦士の児玉など万全の布陣。司会は前回引き続きつねっち、そしてステージを彩る「G-1ガールズ」もなんと公募により華やかな4人が集まった。明らかに前回大会規模をはるかに上回る規模と本気度で始まった本大会は、G-1のその特異かつ強烈なレゾンデートルを我々に見せつける凄まじい大会になった。

ここからは、司会者であったつねっちの主観を交えてレポートしようと思う。

※進行、および競技の環境は前回に比べて飛躍的に進歩し、ほぼ不満がなくなった。これは勝負の真剣味を向上させ、本当に良かったと思う。なんとタイムスケジュールに完全に沿う形で進行でき、正直おどろいた。

私の前口上からアタック、富安ADW会長のスピーチ(毎度のことながら超短い)、そして早速第一回戦という流れ。

第一試合
最初の試合は 前回準優勝のTessy対、変則奏法を得意とする長髪のプログレギタリスト、Shreddist。Tessyは毎度のことながら最大瞬間風速的には一番速い、というか、ギターがウマイ。音が正確である。バッキングギター選手権があったらこの人がチャンプだろうなと思いつつジャッジを進めたら、なんと審査員票が割れる。そこで特別審査に入っていた児玉にジャッジを委ね、児玉ジャッジでShreddistの勝ちとなる。これはShreddistのような変則ギタリストの存在を考える上で、また難易度の高いワザを繰り出したという点で、妥当なジャッジだと思う。
<2.5対1.5でShreddist>

第二試合
次の試合はテレキャス青年ef 対 メロディアス・スピード・メタルのYAJIN。YAJINはこれぞ速弾きという感じの素晴らしいテクニックを魅せ、個人的にはたいへんいい選手だと思った。efは、テレキャスのかっこいいクランチサウンドで頑張ったが、速弾きという点でYajinの勝ちはしょうがないだろう。
<3対0でYAJIN>

第三試合
これは個人的にもっとも期待していた試合。勝負が終わるまで、本当に手に汗握る大スペクタクルを味あわせてくれた。パンスターズ煮号VSマークランデブーである。
個人的には、大会主旨から言ってもこの二人はよい選手だと思う。構成もしっかりドラマティックであり、そして速い。「速弾き」のインパクトをしっかりと出してくる。とくに煮号のマシンガンピッキング、ようするにフルピッキング、オルタネートピッキングによる速弾きは、空手に例えるならば極真空手、そのストイックさとまっすぐさと力強さはまさに「G-1」という感じで、心に響く。
前回は、判定サイドのコンセンサスが悪く、微妙な判定の末、マークランデブーの勝ちということになったが、関係者の間にも遺恨を残した。
今回は・・というと、やはりジャッジは僅差であった。結果としては観客判定によりパンスターズ煮号が勝ち上がった。観客にも、パンスターズ煮号のギターは心に響いたのだろう。
まさにリベンジ成る!という感じだったが、この二人の勝負はドン・フライvsゲーリーグッドリッジみたいな男気あふれる良い試合で、爽やかさが残った。
<2対1でパンスターズ煮号>

第四試合。
事前に調べ上げていた各選手のプロフィールを読む限りでは、この第四試合の勝者が優勝する可能性が高いと個人的に踏んでいた。いずれにしてもレベルの高い試合になるだろう、と。しかし試合はまた予想とは違った形で白熱した。
G-1チャンプ魔龍 対 さすらいのギター職人・太一。年齢的にも近いこの二人、柔軟なテクニックの幅の広さを見せてくる太一に対し、魔龍はやや準備不足の印象。攻めに迷いが見られた。
二人ともスローから速弾きへと変化していくセンスはさすがの構成力ではあったが、魔龍の方は環境整備がうまくいかなかったようで、ギターも借り物だという。実力の高さでなんとか試合をやりきったが、玄人目には差が出て見えただろう。ということで、番狂わせ、G-1チャンプの魔龍が破れ、実力派「太一」が勝ちあがった。
※魔流は前回のG-1の後、拠点を新潟に移し、結婚をはじめ環境を激変させていた。次回のG-1ではきっと本来の強さを見せ付けてくれるに違いない。
<3対0で太一>

バンドの演奏を挟み、準決勝。この時点で、なんと前回のG-1出場者で残っているのはパンスターズ煮号のみという事態に。まるでK-1黎明期に、正道会館の選手が軒並み破れ、オランダなどの外国人選手ばかりになっていった頃のドキドキと寂しさの同居。そんな気持ちで選手の名を読み上げた。

準決勝: Shreddist 対 YAJIN。
これはなかなか良いカードだ。両者共に現役のメタルギタリストであり、長髪。ギターでダークファンタジーの世界に連れて行ってくれそうな二人だ。
この試合はかなり盛り上がった。同じメタルとは言えども、超変則奏法のShreddistに対して、オーソドックスだが水準の高い速弾きを見せるYAJINのスタイルは全く正反対とも言える。
試合は予想通り白熱。Shreddistは一回戦とは違う奏法(手元にビデオが無いので説明できない!)で新鮮さを失わずに会場を盛り上げた。が、音の正確さにおいてYAJINがぬきんでていた。速さの点ではほぼ互角であったが、G-1公式ルールでは 速さ→正確さ→難易度 の順で評価されることを考えれば、YAJINの優勢は正しいジャッジだ。
<2.5対0.5でYAJIN>

準決勝: パンスターズ煮号 対 太一
これはまた渋い試合になった。空手家VS侍 といった趣の試合で、互いにストイックな印象。煮号は2回戦の課題曲に関して全く練習していなかったそうだが、得意のオルタネートピッキングからタッピングの流れをきちんと出し、速さと技術の両面でしっかりと観客に印象付けることができた。しかし、相手のソロワークに<かぶせていく>ような、まるで合気道のような試合を展開したのは太一。素晴らしいセンス。これは玄人好みのテクニシャンだ・・・ということで審査員は2人とも太一に。
<2対1で太一>

ここで、G-1ガールズ、そして「ミスメタカジ」のハルウララについて言及しよう。

彼女のインパクトについては筆舌に尽くしがたい。G-1ガールズ(ノンギャラ)として会場に現れた彼女、おもむろにコスチュームに着替えると、なんと超ハイレグのセクシーボンデージ。これでいやらしい気持ちになるなというのは無理だ!というスゴイものである。関係者騒然、彼女はいったい何者?
実は彼女、現役バリバリの女王様でありながらキャットファイター。フロントマンならぬフロントガールである。
彼女のインパクトはもちろん会場を席巻し、急遽行われた「ミスメタカジ」でも圧勝、さらにはその持ち前のサービス精神から、G-1覇者にキスのプレゼントと至れり尽くせり。今回のMVPはハルウララその人であろうことは疑いようがない。かくいう私もいの一番に「一緒に写真撮って~」とせがんだところ、ヒザに座ってカラんでもらえてとても楽しかった。

ついに決勝。 YAJIN 対 太一という見ごたえのあるカード。

<決勝>
決勝は生バンドによるブルース進行上で弾き合うというもの。毎度のことながら、生バンドになると急に音楽的広がりが出て盛り上がる。前回の決勝もギター・セッションのライブとしてとても楽しめるものであった。
YAJINは素晴らしかった。22歳の若さで、充分すぎるテクニックを発揮していたと思うし、「速弾き」というコンセプトを本当によく体現していた。が、まるでカウンターパンチを狙っていくように、太一がYAJINにプレッシャーを与えていった。太一の試合巧者ぶりは戦慄すら感じるほどである。こうしてG-1リベンジの軍配は、太一にあがった。
太一は本当に強かったと、観ている誰もが感じる素晴らしい試合であった。

かくして、G-1リベンジは熱気あふれる素晴らしい大会となった。

リングアナ兼司会であるファントム、つまり私は、決勝戦が終わる頃には疲れ果てていた。これほど大会がレベルアップしているとは予想していなかったので、嬉しい期待はずれというところだ。
試合進行の流れを若干変更したことでタイムスケジュールがうまく行った。次回は、両選手のセッティング終了した段階で、選手の名を呼びなおしても良いかもしれないとは思った。演出については細かく検討する余地がありそうだ。
児玉が選手ではなく裏方に回ってくれたこと、および審査&解説の体制が良かったことで、イベントとしての安心感が格段にあがった。これはもはや興業として満足できるレベルになっていると思う。次回は集客をもっと奮起したい。
自分のできに関しては、サクラコ(いつもとても手厳しい)が絶賛してくれていたので、まあ良かろうと思う。「麺王」の高橋克典よりは、上手に煽れていたのでは、とね(笑)。

※ジャッジの採点はつねっちの記憶に頼っているため、もしマチガイがありましたらご連絡くださいませ。訂正いたします。観客ジャッジが割れた場合、0.5ずつに分けて記載しています。


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G-1 リベンジ 2005 [音楽・バンド・ミュージカル]

明後日に迫っているので再投稿。各選手はオーバーヒート寸前に盛り上がってるゾ!
2005年のラストを飾るにふさわしい、イベントのお知らせ!12月30日は四谷のライブゲートに集合だ!

バカバカしいことこの上なく、ちょっぴりほろ苦い感動がある、男たちの激烈ギター速弾きバトル!あの「G1」がパワーアップして登場。

「第二回ギター最速決定戦 G-1リベンジ2005

G-1とは、カンタンに言うと、ギターの速弾きヤロウども(本当にウマイヤツもいるが下手なヤツもいる)が集まり、一つのコード進行の中で速弾きバトルを展開するのを見ながら、皆でキャーキャーはやしたてるというもの。トーナメントで対戦し、最速男を決める。
第一回はドタバタの進行だったにも関わらず、名勝負続出で盛り上がった!

つねっちは今回も「ファントム」としてリングアナ兼司会。
このブログを読んでいる皆さんや、mixiでつながっている方々、絶対に楽しめること請け合いなので、一緒に盛り上がって、一緒に飲み納めしましょう。

企画名:第二回ギター最速決定戦 G-1リベンジ2005
日 時:12月30日(金) 17:00開場 17:30開演
会 場:ライブゲート東京( http://www.livegate.jp ) 
予約方法: g1@abovedaworld.com にタイトル名前、本文空のメールを送信するだけ。ネット予約料金は2,000です。

では、会場で会おう!いや、マジメな話、待ってます。


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ギター最速決定戦 G-1リベンジ2005 [音楽・バンド・ミュージカル]

パラオは一旦お休みとして・・・

2005年のラストを飾るにふさわしい、イベントのお知らせ!12月30日は四谷のライブゲートに集合だ!

バカバカしいことこの上なく、ちょっぴりほろ苦い感動がある、男たちの激烈ギター速弾きバトル!あの「G1」がパワーアップして登場。

第二回ギター最速決定戦 G-1リベンジ2005

G-1とは、カンタンに言うと、ギターの速弾きヤロウども(本当にウマイヤツもいるが下手なヤツもいる)が集まり、一つのコード進行の中で速弾きバトルを展開するのを見ながら、皆でキャーキャーはやしたてるというもの。トーナメントで対戦し、最速男を決める。
第一回はドタバタの進行だったにも関わらず、名勝負続出で盛り上がった!

つねっちは今回も「ファントム」としてリングアナ兼司会。
このブログを読んでいる皆さんや、mixiでつながっている方々、絶対に楽しめること請け合いなので、一緒に盛り上がって、一緒に飲み納めしましょう。

企画名:第二回ギター最速決定戦 G-1リベンジ2005
日 時:12月30日(金) 17:00開場 17:30開演
会 場:ライブゲート東京( http://www.livegate.jp ) 
予約方法: g1@abovedaworld.com にタイトル名前、本文空のメールを送信するだけ。 ネット予約料金は2,000です。

では、会場で会おう!いや、マジメな話、待ってます。


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YUSA(ジューサ) at Bluenote TOKYO [音楽・バンド・ミュージカル]

11/6 日曜日の夜、YUSAを観に青山はブルーノートへ。来日公演最後のステージだ。
サクラコ、シンゴ、RINTAROと4人で、ブルーノート手前の「宇明家(うめいや)」で餃子を食べてから向かった。安くてウマイ、しかも店がこぎれいということで、一同大満足。次もブルーノートの前の腹ごしらえはここにキマリだ。

YUSAは、若干32、3歳のキューバ人女性である。アルバムを聴く限りではギターがとても上手な、キューバらしい「ブルー(憂い)」を含んだ良い声のシンガー兼ギタリスト、という印象であった。個人的に大注目していたのでブルーノートの案内に飛びついたわけである。
しかし正直なところ、日本では殆ど無名だし、歳は(この手の技巧派のミュージシャンとしては)若いし、ギター弾きながら歌うわけだし、バンドの編成もなんだかフツウだし・・・とやや不安はあった。その証拠に、珍しくブルーノートに空席があったくらいだ。

しかし、嬉しいことに、YUSAのステージはそんな不安を吹き飛ばす、充実したものだった。

ライブツアーのメンバーはYUSA(ヴォーカル、ギター)、サイドギター、ベース、ドラムス、キーボードという思い切りフツウのロックバンド編成だ。しかしながら、いざ始まってみると、4台のアコースティックギターを弾き分けながら、独特の節回しで唄うYUSAの表現は、ほどなく観客を惹きこんだ。MCも訛りのキツイ英語で、殆ど何を言ってるか判断できないのだが、東京に来て嬉しいというようなことをしきりに言っていた。(僕もYUSAが来てくれて嬉しいと思った)

ステージが始まってしばらくして気づいたのだが、アルバムと似たアレンジの曲が殆ど無かった。聴いたこともないパーカッシブで速いイントロから、サビに至ってようやく「あの曲か!」と分かる。そして、ほぼ全てのアレンジが、アルバムよりも断然カッコイイ。シンプルなバンド編成に適した、しっかりしたリズムとそれぞれの楽器をフィーチャーするアレンジで、飽きさせない。
とにかくベースもドラムもフュージョン上がり?と思えるほどタイトなリズムから、ラテン特有のグルーブまで変化があってとても気持ちいい。ベースはウッドベースと6弦のエレキを使い分けていた。

キューバは中米なので、当然リズムはラテンなわけだが、YUSAのアレンジではとくにサルサが主軸になっているように聞こえた。サルサはラテンの中でもサンバやボサノヴァよりも若干複雑なリズム構成で、ステージから客に要求する手拍子ですらスリーツーとかで難しい(笑)。
しかし、いわゆる「サルサバンド」とYUSAは趣が全く違う。単にリズムの構成としてサルサがあるだけで、YUSA自体は共産圏特有のブルースを唄っている。音階も独特で、使う中間音も全然アメリカ的ではない。しかし、YUSAはピッチコントロールが完璧に正確だったので、それが表現としてしっかり伝わっている。いい歌手はピッチが気持ちいい。当たり前だが忘れがちなこと。

さらに、YUSAはアルバムジャケットなんかを見る限りでは、仏頂面の不細工な黒人女性…という印象が強いのだけど、実物は顔が小さくて、愛嬌のある笑顔の、素直で屈託のない、少女のような女性だった。平たく言うととても可愛らしい。だけどヘアスタイルはサリーちゃんのパパがアフロになったみたいな凄まじいものではあった。天才だからそれもまた趣があるけれども。

ここのところ、僕の頭の中での「今が旬!な世界3大弾き語リスト」は、キザイヤ・ジョーンズラウル・ミドンYUSAの3人だったりする。クラプトンとジミヘンとジャニスくらいの毛色の差があるけれども、時代は彼らを欲しているはずだ。

というわけで、Bluenoteで最近観たライブの中でも、とても楽しいライブだった。このライブを7000円で観られた俺達は幸運だ。次に来日するとき、YUSAの値段はきっと10000円を超えているはずだからだ。

ステージに食いつくようなテーブルで観ていたのだけど、ステージ終了後、サイドギターのオジサマがTake6のプロモに見入っていた。
「Do you like "Take6"?」
とRINTAROが尋ねると、
「Oh yes, I've got all the albums.」
と答えた。

「why don't you stay in Tokyo for one more week and see "Take6"?」
と訊いたら、
「Oh Maybe I'll come here tomorrow!」
と言っていた。

月曜日のTake6のライブを観た人、となりにしかめっ面の格闘家みたいな黒人のオジサマが座っていたら、それはきっとキューバの凄腕ギタリストだよ。


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