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"Departure ~野良犬FINAL~"所感 [格闘技]

※2007年3月10日にmixi日記に書いたものを転載しています。8月25日に凄まじい激闘を繰り広げた前田尚紀選手が出場した興行に関してです。


[07.3.10]
全日本キックを観戦しに行ってきました後楽園ホール。 "Departure ~野良犬FINAL~"です。

友人・三上洋一郎のウェルター級王座決定トーナメントへの出場を応援しに、です。
三上はなかなかよい試合運びをしながらも、残念ながら2RにKO負けを喫してしまいました。
ともあれ、ローキックの痛みに顔を歪めながらもパンチを繰り出していく友人の姿には、毎度のことながら心を打たれる。

※試合の詳細はmixi内のコミュ[キックボクサー 三上洋一郎 ]

心から、格闘家ってのは美しい。

さて本日は全日本キックの長島茂雄とでも言うべき(?)、野良犬・小林聡 の引退試合ということもあり、 大月晴明(ムエタイ世界チャンプ)vs増田(日本チャンプ)、フェザーvsバンタムのチャンピオン対決、怪物高校生としてデビューした山本優弥などなど、全日本キックのスター選手がゾロゾロ。

リングサイドには、前回のK-1 MAX日本トーナメントを沸かせたテコンドー・尾崎、シュートボクシング・宍戸HAYATOが勢ぞろい。田村潔司、浅草キッドなどもセレモニー用にスタンバイする盛況ぶりだった。

技術が高い選手が揃っていたこともあって、今回はKOが非常に少なかった。・・・というか、三上の試合以外はひとつも無かった。

目を見張ったのは、かの最強チャンピオン・大月晴明が増田を倒せなかったこと・・・というか、増田の徹底的に調整してきたカウンター策が見事だったこと。超天才に対して、心身と戦略を磨き上げた増田の戦いぶりは見事だった。本音を言うと、大月のKO勝ちを楽しみにしていたのだけど、良い形で裏切られた。

また、昔から大好きな山本優弥。なんだかますます凄みが出ている。また調子を上げて、K-1で活躍してもらいたいものだ。

相手の金もすごいファイトだったけど、なんだか優弥の怪物ぶりに一歩及ばなかった感じ。

さあ、そんな豪華な試合を経て、最後に小林聡の引退試合、対するは同門の元日本チャンプ・前田尚紀(「戦う修行僧」というキャッチフレーズで有名)。

1Rのみのエキシビションだが、手抜きは失礼とばかりに小林に襲い掛かる前田。前田のパンチをもらいながらも必死に応戦する小林。メンタル的にも体力的にも現役とは違うが、その違いが切なくて、キックファンの心を打った。

長年に渡って、徹底的に体を鍛え、無限に近い反復練習で技を磨き、そしてプロのリングで必ずファンをうならせるということ。そのことの、余りに崇高で、途方も無いこと。
キックボクシング界で一時代を作った小林の、その重みのある涙には、会場がもらい泣きを禁じえなかった。

野良犬の栄光ある最後を見送った、本当に素晴らしい後楽園ホールだった。


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