SSブログ
その他イベント ブログトップ
- | 次の10件

魔龍の結婚式 [その他イベント]

10月29日(土)は、秋の5大イベントの大トリ、「魔龍結婚式」だった。
これで、秋の5大イベントは全て満了、どっと脱力した。

さて魔龍&ミー子の結婚式の日。それはとても長い一日だったが、たいへんさに見合う、充実した結婚式になったと思う。当日を、俺の視点からレポート。記録も兼ねて。

その日、俺に課せられていたミッションは下記のとおりだった。
披露宴司会、披露宴音響システム、披露宴のバンド、二次会の幹事(主幹事は別人)、二次会のバンド、以上に付随する様々な雑事。
こ、これは多い・・・。本気でやらねば生きて帰れないとあって、シンゴやサクラコにヘルプを求めつつ、前日から緊張。

朝。天気は曇り。10時前に会社に出勤し、台本やクイズ原稿、配布用の歌詞の原稿を手直し、必要部数を出力。(←会社の設備と紙を勝手に使っているが、俺サマの社会奉仕スキルは会社にも役立っているはずなので文句言わないで欲しい)

昼は、サクラコが裏のオーガニックカレー屋のカレーをテイクアウト。披露宴の台本読み合わせ後、機材の搬出準備。楽器、PAシステム全般、PSX(ソニーのDVDレコーダー。二次会で登場)からパソコンまで、総重量3~40kg程度か。
14時、シンゴが車で到着。一緒に機材の運び込みを行い、ほどなく表参道の会場に入る。駐車場が確保してあったので、搬入は比較的スムーズだったと思う。搬入搬出路というものはとても大切だ。

さて、会場ではちょうど装花のシカオさんが準備を始めていた。我々も早速音響のセットアップ。Rolandのスタジオ用パワーアンプと、YAMAHAのNS-10Mという有名なスタジオモニター用スピーカーで音を出すという一見無謀なシステムだが、どっこい100人程度の会場ならこれで充分イケるのだ。大抵の会場の備え付けシステムよりもガツンとイイ音がでるし、スピーカーの抜けもいいので人ごみでも音が沈まない。

さて、音響セットアップも終わり、軽く音出しを終えたところで挙式が始まった。

折わるく、雨がパラついてきてしまったので、テラスでの挙式はとりやめ。7階にある全面ガラス張りのラウンジにての挙式となった。でも、眼下に夕方の渋谷と青山を見渡す挙式は、それはそれでとてもステキだった。このラウンジには、以前友人のお坊ちゃまが二次会を行なったので知っていたのだが、昼と夜では全然違う趣であった。

二度目の賛美歌がはじまったあたりで、俺は披露宴の進行の最終チェックをするため中座。しかし5階の会場に戻ると、なんとあろうことか店のスタッフが俺の(マーチンの、素晴らしく高級な)ギターを触っている。なんという悪い&ダメなヤツだ。そいつはスタッフとして紹介されたときに既に「ダメなヤツ感」を出していたのでなんとなく納得。あんまり仕事ができそうにないのに、新人の女の子には威張っている雰囲気で、そういうヤツはえてしてプライドが高い割には誠実さが足りない場合が多い。とはいえ、ギターを確認したところ、とくに脂性で弦がべったり・・・ということは無かったので、カンベンしてやることにした。正味の話、本当はメチャクチャ怒っていたのだが、ここで怒って披露宴の司会に差し支えたくないというキモチから、忘れてやることにしたのだけど。どうせ俺しか知らないことだしね。

ざわざわとゲスト達が会場に戻ってきたところで、いよいよ披露宴開始だ。ゲストは総勢70名弱、半分以上が親戚。親戚が多い披露宴というのは、友人司会にとっては一番緊張するものだ。N沢さんの時を思い出す・・・。

最初の二言三言で緊張のあまり少し噛む。あとは滞りなく歓談まで進行。テーブルにつくと食事がでてきていたので、しっかりありついた。グリーンピースのポタージュ、野菜をジュレで固めてキャベツで巻いたものなど、なかなか美味しかったが、ものすごくスノッブな味付けだと感じた。素材に対して最低限の手しか加えずに料理にしよう、みたいな志があったが、寒い地方の方々には塩味とかコクみたいなものは足りないだろうなと思う。

続いて披露宴を進行。ケーキカットや席周りを経て、余興バンド。というか、シンゴと俺の二人で弾き語り。

友人が結婚すると必ず自作の曲を作ってプレゼントするのが魔龍の素晴らしい伝統芸で、俺の時にもものすごくマニアックな曲を作って一人で弾き語ってくれた。この恩義には答えねばならん、と、俺も自作の曲(しかも珍しくメジャーのブギウギ)で臨んだ。新婦と新郎の出会いを友人の温かい目で見守るという内容なのだけど、あえて、二人称を「お前」にしてパンチを出し、唄いだしで魔龍の名前を叫ぶという作戦。これが功を奏したか、会場はとてもあたたまった。多くのゲストにお褒めの言葉を賜る。ちなみに曲名は「新宿の宇宙人」という(笑)

続いて魔龍&GENKIの自作曲。
まったく、自分の結婚式のために全7分強、3番まである長大なバラードを作り、朗々と唄うのだから、魔龍という男は大物である。コンセプトは「魔龍版マイウェイ」だそうで、浅田次郎好きなヤツは皆こんななのだろうか?といぶかしんでしまう。
しかも、その曲の間奏部分で両親に花束を渡すなどという演出が入っている。これは瞬発的には俺の結婚式よりもハデだ・・・としみじみ驚く。

最後、魔龍の父親のスピーチ。しっかり、ゆっくりとモノを喋るパパで、息子のことを心から愛していることが伝わった。息子が心優しい男であること、友人に恵まれていること、これからも末永く息子をよろしく頼むこと・・・などを着実に伝えていく。パパが感極まって涙したところで、なぜかものすごく感情移入してしまい、俺も司会なのにうっかりもらい泣きしてしまう。どうも男というのは30を越えると、息子の方よりも苦労してきた父親に感じ入るものがある。そのせいで、司会からのシメとして用意しておいた
「我々友人から見ても、本当に仲の良い、素晴らしいカップル…」という会心のくだりが涙声になってしまった。

そんな感じで披露宴は終了。

続いて二次会。

二次会の受付にはサクラコを投入したので安心だったが、それ以外の二次会準備メンバーはちょっと不安(笑)。準備情報が足りていないのでは、と気をもむのだが、そもそも主幹事のGENKIと俺が披露宴に出てしまっているので、いかんともしがたい。

※ちなみに、二次会の会場は、俺の時と同じで代官山BALLROOM。都心西側で、キレイで、思い切りバンド演奏ができるところとなると、意外に限られる。ライブハウスだと女の子は嫌がるしね。

音響関係は業者がしっかりやってくれていて問題なし。しかし、プロジェクターで放映するものはないか、としつこく尋ねられる。俺はてっきり披露宴のビデオを撮っていたYOOOSUKEのビデオを流すのだと信じていたのでやや面食らったが、俺のビデオカメラ(俺ばかり映っているのでイヤなんだ)と、ソニー製DVDレコーダー「PSX」で写真を取り込んでスライドショー放映して場をしのいだ。このPSXで写真をスライドショーするのは一度試してみたかった機能だったのだが、思いのほかよかった。次回も使える。

パーティーなので、最初の20分程度は歓談、と相場が決まっているものだが、ここで予想外のクレームが入る。会場には、披露宴に来ていた親戚たちが30人近くいたのだが、
「二次会っていうからカラオケだと思って、わざわざホテルのカラオケをキャンセルして来たのに、カラオケは無い。じゃあしょうがないからバンドをやるのを聴こうと思っているのだが、一向にバンドは始まらない。さっき出てきたばかりの披露宴の映像なんか流しやがって、いったい全体どういうつもりだ」
というような内容の文句があがる。
「自分たちで歌えると思ってきたのに」
「今すぐバンドを始めろ」
と口々に言っていると。

ここでおためごかしにゲームなんかを始めやがったらタダじゃおかないぞ、という雰囲気だったので、魔龍と相談の結果とりいそぎバンドを始めることにした。当日出演予定だったのは4バンドだったのだが、その内2つを先にやり、ゲームをはさんで俺バンド、およびトリの魔龍バンドをやろうということに。

しかし、最初のバンドが演奏を始めることには既に親戚達はあらかた帰ってしまった後だった(苦笑)。
残念であるが、これは文化の違いなのでしょうがない。

さて、最初のバンドは泣く子も黙る東大のOBバンドである。T-REXの20th Century Boysなんかをやっていてゴキゲンだった。
次は、もう殆ど俺のバンドメイトたちによる、Acid Jazz系のバンド。実は前日に急にやることになって召集されたメンバーだが、実力が高いので相変わらずこ憎たらしい上手さ。しゃくなのでマイクを奪ってちょっとハモってやった(笑)。

ここでゲームをはさむ。最後まで企画内容で紛糾していた「くじ&クイズ」。魔龍自身は20個くらい商品をばらまきたいということで、さっさとくじでばら撒いてしまおうと思っていて、逆に俺やGENKIは、数をやや少なくしてもいいから、ゲーム性と商品の魅力をあげたい、というところで微妙に食い違っていたのだ。ただし、司会の聖ーナが上手に立ち回ったこと(とても上手だった!)、途中で時間調節などを入れたので上手くいった。

続いて俺のバンド。シンゴ、YOOOSUKE、GENKI、俺という慣れ親しんだメンツで、披露宴でも演奏した「新宿の宇宙人」のバンドヴァージョン。これも我ながら良かった。

最後のバンドは魔龍のセルフセレブレーション・バンドとでも呼ぶべきバンド。
バックメンバーはそのまんま、俺と魔龍が入れ替わる形で、披露宴でやった「魔龍版マイウェイ」のバンドヴァージョン。YOOOSUKEのドラムが冴えていた。GENKIは披露宴、二次会を通じてものすごくたくさん「弾かされている」感じで笑えた。

シメは、GENKIの結婚式の時に魔龍とGENKIで作曲したという「LALALAアリガトー(仮)」。
この曲は、ワンオフで結婚式のために作ったとはとても思えないほどデキの良い曲で、すでに我々の間ではスタンダード化しているほどである。あんまりキャッチーなイイ曲なので、魔龍がG1グランプリで優勝したときに演奏したりと、あちこちで登場している。俺もすっかり覚えてしまったので、次に誰かの結婚式で演奏の依頼が来たら、是非この曲を歌おうと思う(笑)

3次会。

スタッフを中心に、恵比寿MAHANAに流れる。シンゴと二人で一旦機材を家に運び込んでから車をおいてMAHANAに向かう。ヤンのときと同じ流れである。MAHANAは店構えがこぎれいで、且つ広いのでこういう時に重宝する。

が、すでにこのとき、俺を含むスタッフはクタクタのボロ雑巾のように疲れていて、もう目が泳いでいるくらいだ。その日の感想や、軽口を交わしながら、せわしなく食べる。MAHANAは春の頃よりもメシがうまくなったと思う。
魔龍はこの日、とにかく人生最大の、まさに<全開>のステージを終えたわけだけど、最後までなんやかんやと気を使っていた。だけどそれに対して気を使い返す程の体力はこちらには無かった(笑)。YOOOSUKEが来年結婚するのではないかというような話をして盛り上がる。おめでたい気分でAM3時頃お開き。

長ーーーーーーーい一日がこれで終わった。

親友級がまた一人所帯持ちになった。が、魔龍&ミー子は仲の良い、長年連れ添ったかのような二人。幸せになってくれるだろう。


nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

抱えすぎ。 [その他イベント]

正味の話、とかく抱(かか)えすぎの傾向である。

いや、とにかく抱えすぎだ。霊能者の力の使いすぎってこんな感じだろう。精神ポイントが減りすぎというか。

仕事量が膨大。これは本当に避けたい事態であるが、クライアントが不慣れな新人ばかりなのであきらめるしかない。なぜ彼らの能力不足をこちらで補わなければならないかというと、それは彼らがクライアントだからである。

先週は(後に詳しく書くとおり)魔龍の結婚式だった。披露宴から二次会まで完全介入したので、たいへん魂を使った。しかしながら、無事、いやとても良い結婚式になったことで魂も救われるというもの。よかった。
いずれにせよこれが終わったことで精神的には相当解放され、脱力できるはずであったが、そうは問屋がおろさなかった。

月曜日に、旧知の友人より突然の<俺を助けろメール>。たいへん厄介で、かつ胃の腑にくるような嫌な話。そして俺にも責任というか因縁がある話。

どうして、みんなきちんと幸せになることができないのだろう?

火曜日深夜、その件で緊急ミーティング。偶然恵比寿だったのはよかったのだが。会議自体は零時半には終わったが、精神的ダメージを癒すために住井のバー「辰巳」へ。男だけ3人。長い友人たちなので気兼ねなく傷をなめあう。

世の中は、少し目を離すと壊れていく。

今夜は、Dタカダの送別会。忙しいから嫌だといったのだが、結局幹事。
恵比寿Transit Cafeを貸切。25名程度参加。それ自体は楽しみ。
若干の連絡ミスがあったようで、そのフォローをする。
何の曲をささげるか、まだ決めていない。いや、今決めた。「Desperado」にしよう。

あれは、本当にいい歌だ。Dタカダの別れのテーマには悪くない。「ならず者」って意味だけどね。

それを唄えば、あとはしばらく仕事だけやっていればいい。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

X氏の二次会、「からくりTV」 [その他イベント]

書きたいことはたくさんあるのに、忙しくてどんどん遅れていく・・・

つねっち秋の5大イベント<ハリーさん送別ファンクバンドのライブ弾き語りのライブ、X先輩の二次会、そして魔龍結婚式>
のうち、ついに4つ目が終わった。

10月8日、X氏の二次会。

この会は、主幹事がSHINTAROさんなので、普段のように全責任がのしかかってきているわけではない。ただし、Xさんの晴れ舞台をしょぼくするわけにはいかないし、何よりSHINTAROさんの期待を裏切ることはできない。というわけで、自分を鼓舞して高いモチベーションで臨んだ。

我々にとってこのイベントは、まずSHINTAROさん発案の「突撃リポート」決行で幕を明けた。8月下旬のクソ暑い日に、千葉県は習志野までロードスターを駆る。
新郎新婦が生活する場を突撃取材。ビデオカメラ2台をRINTAROと僕とで手分けし、SHINTAROさんがリポートするという形式。半日かけた撮影の結果、とてもイイ絵が撮れた。

で、別の日、その映像を我が家で編集。ああだこうだと意見を出し合いながら、リポートした映像を「さんまのからくりTV」よろしく、クイズに仕立てていった。さてこのあと、新郎がトンでもないことをします。いったいなんでしょう?という形式ね。
最終的には8本のクイズが出来上がり、プロジェクター投影用に問題パネルも作成、このネタを柱として本番に臨んだ。

パーティーはかなり短くて、実質2時間弱。店の都合でそれ以上にできなかったそうな。なので余興は、そのクイズと、SHINTAROさんのギター伴奏で新郎が歌う、という2つのみ。

司会進行は僕がメインだが、SHINTAROさんは「トリビアの泉」の高橋克美の役として、コメントとギャグ主体で喋ってもらった。SHINTAROさんと僕とを知る人にとっては、異色の組み合わせと思っただろうが、僕としてはSHINTAROさんと組むのはとても楽しかった。(僕の潜在意識にとって今回のイベントは、SHINTARO&RINTAROと一緒に何かをやる、というのがコンセプトだったのだと思う。それは浅草でSHINTARO&RINTARO、僕とサクラコという4人でもんじゃを食べていたときの和やかさに象徴されている。)

司会進行については、「えー」とかなりの回数言ってしまったということ以外は概ね、いや、ほぼ完全に成功したと思う。司会というのは場数と声の技術なので、台本がしっかりしていて、気を抜きさえしなければ失敗はしないもの。クイズが突拍子も無かった(かなり嘘を仕込んだからねえ)ため、客が全然正解できず(笑)、想定とは違う進行になったが、それも問題ない。クイズ自体は盛り上がったし、パーティーとしても成功したと思う。プロジェクター用の音声アンプが急に立ち上がらなくなるという機材トラブルもあったが、すぐに解決できたし。

そんな感じで無事終了。
X氏が喜んでくれたかどうかはよく分からなかったが、お客さんのうち何人かが「面白かった~、ありがとう」ということを言ってくれた。
ま、一月以上かけて作った「番組」だからね、ふふふ。

機材をSUGOIさんが車で運んでくれ、帰宅。よく眠れた。

ちなみに、忘れないように書いておくが、SHINTAROさん・SUGOIさんとビックカメラでクイズの賞品を買いあさったところ、なんと「50人に1人はタダ」キャンペーンに当選し、すべてタダになってしまった。これはSHINTAROさんの運を、X氏にプレゼントしたってことだよなあ、と感慨にふけってしまった。


nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(1) 
共通テーマ:日記・雑感

ゆうこりん送別 [その他イベント]

(忙しくてだいぶ遅れ気味の日記シリーズ)
9月30日の金曜日は、同僚ゆうこりんの送別であった。二日続けて送別したわけだ。
ゆうこりんはこのブログには殆ど出て来ない。なぜかというと、彼女はバランスのとれた優れた人格者で、ネタになるような変なことを一切しないからだ。

ゆうこりんはちょうど俺と同い年の人妻である。気がつく、優しい心根で、とくに年上の男性達が甘えきっている。部長の洋七さんなんかはもうメロメロに惚れていると言っても過言ではない。おしとやかで、優しい女に、疲れたオヤヂどもは弱いのだ。

そんなゆうこりんではあるが、彼女の退職は(先月のハリーさんのとは違って)とても晴れやかなものだった。彼女のご主人家族が、京都の実家で大きなお店をやっているので、そっちを手伝って欲しいとのこと。彼女の気配りと仕事の能力なら、客商売は向いているに決まっている。絶対に、「イイ感じ」だ。

僕は幹事のハタケヤマさんに頼まれ、一曲弾き語りをすることになった。

時間もなかったので、スピッツの「チェリー」をやることにしたが、そのままだとしっくり来ないので歌詞を書き換えることにした。
部長の洋七さんの目線でゆうこりんとの別れを嘆きながら、洋七さんがいつかゆうこりんの店に訪ねていく・・・という内容に。
ストリート用のアンプと自分のマイクを持って会場に行き、演奏したところ、ハタケヤマさんとゆうこりんが泣いた。
洋七さんはなんだか死にそうだった。

※ハリーさんに歌詞とコードを書いた紙を持っていてもらったのだが、途中でマイクの影になってしまい見えず、難儀した。
 次回から譜面台だけは絶対に持っていくことにしよう。

二次会は体調が優れなかったのでさっさと帰った。別れ際にゆうこりんとちょっと話をした。店で演奏しに来てくれと言われた。京都で演るために、腕をみがいておこうと決意した。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ハリー送別会、呪い、そして再生 [その他イベント]

26日金曜日、ハリーさん送別会本番。

そもそもハリーさんの退職というのは、僕にとっても、同僚一同にとってもたいへん重要な意味を持つものであった。
中途採用だらけのわが社にあって、勤続年数も忠誠心も高いのに、上司の機嫌のせいで不遇な立場で退職することになる、というのはかなりのレアケースであり、実際問題許されるべきことではない。あっちゃならないのだ。

ハリーさんははっきり言ってオタクであるが、技術立国日本を支えているのはオタクであるなんていう一般論以前に、わが社にとってもたいへんに価値がある技術屋だった。
それだけでなく、他人が困っていることを解決することに喜びを感じる心の優しい男だったのだ。
俺は個人的に彼に受けた好意や恩義を忘れていない。
(僕がLAST EXILE というGONZOのアニメが面白そうだ、と言ったら、全部で28話もあるのに、3話ずつ●ィ●ーで●●ーしてCD-ROMに焼いて毎週持って来てくれたり、俺が結婚したときなんかも自慢のPENTAXですごくいい写真を何百枚も撮ってくれたり、引越し祝いに「ベルサイユのばら米」という米を送ってきてくれたり、日曜日に取材に行きたかったのだけどカメラマンが手配つかない時に文句一つ言わず同行してくれたり、そういう公私に渡る色々なことだ)

しかし、元来営業畑を歩んできた上司達には、彼の有用性が理解できない。アホな上司というものは、自分の知っていることしか評価ができないものだ。組織論も、社会にはさまざまなスキルが必要であることもわかっていないし、ハンドリングできない。

そんなわけで、そんな無能な上層部判断に抗議し、且つハリーさんをせめて200%ねぎらい、楽しませ、新たな生活に希望を見出してもらえるよう、全力を尽くした。
これは自分のためにも、自分達のためにも、ハリーさんのためにも、全力を尽くすべきタイミングだったのだ。

で、一月半前に「俺が主幹事やる」宣言を行い、各所に協力要請。
会場は当初六本木を足で探したが良いところが見つからず、最終的に品川のVirginCafeにした。
一月の準備を経て、この日のために用意した仕込みは以下の通り。

1・美人人妻含む、3人娘のメイド コスプレ(しかも紫でセクシー)
2・ハリーさんのお面100枚。コンサートグッズ並みにクオリティ高い
3・1.5mの巨大寄せ書き横断幕(布、顔写真、アスキーアートつき)
4・クライアント・関係会社7人のビデオメッセージを撮影
5・欠席上司の北海道からの遠隔中継ビデオ
6・ハリーさんをねぎらう感動的なポエム(俺が勝手に書いた)
7・退職したマドンナからの手紙
8・俺サマの弾き語り
9・FrenchConnectionの黒いカッコイイシャツ(プレゼント)
10・サングラス(プレゼント)
11・美容師

・・・どうです。これが送別会?結婚式の二次会じゃないの?と思えるほどホンキの仕込みの数々。

無論、台本や進行表の類はきちんと用意した。
上記の仕込みは、決してバラバラに存在しているわけではなく、ハリーさんをねぎらうための流れをくんでいるのだ。

午後7時半、スタッフ会場入り。
映像・音声のシステムがヘンで、難儀。結局i.LINKケーブル接続は最後までできず、困ることになる。

午後8時前、客入れ開始。
Dスミレが受付を手伝ってくれてかなり助かった。
すでにハリーさんは近くでスタンバイ。

午後8時すぎ。
ハリーさん登場。メイド3人が「おかえりなさいませ」と最敬礼で出迎え。ハリー、この時点で既に「萌え」。

M田のアニキによる、「ハリーさんお面」で出迎え。かなりシュール。
※このネタだけは俺のハンドリングとはちょっと違う筋で進んだ。

欠席上司による、北海道からの中継で乾杯。無論これは録画テープで、実際は大森の城南島海浜公園で撮ってるのだが、かなりの人々が「本当に中継してんの?」と騙されてくれた。
これは、欠席上司の責任と存在感をまっとうさせるための仕込みである。

寄せ書きなどしながら歓談。
この間に、現金調達のために銀行に走る。

9時前。ビデオメッセージ開始。これが意外にウケる。
以前、クライアントの松田さん送別の際に、課の人々がビデオメッセージを撮って回っていたのを見ていたのでやったのだが、こんなに効果があるとは。内容もウケ、ぐっとムードがよくなる。
直後、司会のアヤパンによる元マドンナの手紙の朗読。これはもうちょっと真似っぽく読んで欲しかったな。

弾き語り。
中島ミカの「FIND THE WAY」
マイクスタンドをわざわざ自宅から持ってきてよかった。今回唯一ラッキーだったのは、マイクスタンドの規格が合ってたことだ(苦笑)
デキはまあまあ。誰も一言も発せずに聞いてくれた。取締役のM口さん、同僚のゆうこりんらが絶賛してくれた。よかったよかった。ここでかなり「泣き」のエッセンスをぶち込めた。

そしてポエムの朗読。
<冒頭略> ハリー、君の素晴らしい頭脳は、 何万テラバイトの情報のスープだ。 --(中略) 何万ページの版下と 何千人の人々の作業のために 君は労をついやしてきた。 そして 君の身の回りの ほんの何人かの人々の 困った顔や 怒った顔をやわらげるために 君は君の力をつかって解決してきた。 ハリー、君の生き方は スープのように温かい やさしさのエッセンスだ。 --(中略) ハリー、どうかこれからは、 君の周りの人々と、そして君自身の喜びのために どうかその力を使って欲しい <末尾略>

ポエムには好意的なヤジがちらほら。ありがたいことだ。「匿名希望」を司会のアヤパンに言い添えていたのでそれも功を奏した。

ここからメーンイベント。
ハリーさんの見た目を勝手に変えちまおうイベント。まず、ハタケヤマさんからFCUKのシャツをプレゼント、着させてみたら、なんとそれだけでちょっとLEON風のオヤヂに!オドロキである。
ビックリして写真を撮るやつちらほら。
・・・しかし本番はこれからである・・・。

<ここで、元上司から模型のプレゼントとスピーチ。なかなか良いスピーチ。>

流れに戻る。

ゆかどんの友達の美容師さん登場。
ステージにごみ袋しいて、ハリーを座らせ、髪をザクザク切り始める。みるみる変わっていくハリー。
切られているハリーにビールを飲ませてあげるメイド・美人人妻。
「萌え~」となるハリー。完璧である。

20分後、切り終わる。ワックスでちょっと尖らせて、メガネをサングラスに変更してみると、会場は阿鼻叫喚。あまりの変貌ぶりに悲鳴、歓声、怒声があがる。
だって、オタクのハリーさんがジョージ・クルーニーみたいになってんだもん。
そりゃあ悲鳴もあがるというものだ。
店のスタッフまであまりの変貌ぶりに大喜び。

ハリー恍惚。
立ちポーズまで変わってしまっている(笑)
よしよし、その自信で今後の人生を乗り切れよ!と思って胸が熱くなる。

その後、M口さんからのスピーチ。
図らずも、M口さんは俺の言って欲しかったことを殆ど全て言ってくれた。さすが俺の上司(笑)。わかってらっしゃる。ま、M口さんはハリーさんに関しては戦犯ではないので気楽というのもあるのだろうけど。

最後にハリー自身から長い挨拶。でもこの頃には、会場にいた全ての人間が、その長いスピーチを聞いてやろうという気になっていた。
このとき、会場に来たほぼ全ての人々に、とりあえずメッセージが伝わったことを確信した。

ダイジェストで振り返ると、結果として、達成したかったことは全て達成できたということが分かる。
細かく見ていくと、かなりツイていない点があり、我ながらよくくじけずに完遂できたと思う。


しかし、しかしである。

ここから先は呪いである。
思い入れと能力が強すぎて、フォースが暗黒面に落ちた。
かわいそうなツネキン・スカイウォーカー。
でもダークフォースは強いのだ。覚悟されたし。

来た人間には全て伝えることができたが、来なかった人間にどのくらい伝わったを考えると、無念としかいいようがない。いや、伝わりはしないだろう。来た人に最大限伝わるように、色々な仕込を内緒にしてきたからね。
欠席した人々にはつまり、何も分かってないヤツラがゴロゴロいるということだ。

前日、当日と欠席者が激増した。
たしかに時期としては最も忙しい時期に加え、ちょっとした特需のせいでむちゃくちゃ忙しい。
それは分かる。

だけどね、よく考えてみて欲しい。

ハリーさんが辞めたってことは、その俺達の日常の基盤がゆらぐような出来事だったんだぜ。
そして、9年目の同僚がこれで金輪際辞めてってしまうってのは、自分が逆の立場だったならば、こんなに切なくて大きな出来事ってないだろうによ。
そのあたりの認識が甘いあたりが実に頭が悪いと思うのよ。
(欠席した人の中にも、その重大さが分かっている人間もいるにはいた。少数ね)

大事な事だっていう認識があれば、デイリーワークを調整してでも、10分でもいいから参加するってのがオトナってもんだぜ。いい年した大人たちが雁首そろえて、欠席率60%ってのはいかがなものかと思うわけよ。なんで70人に声かけて30人しかこないんだよ。埼玉の投票率より低いじゃないかよ。

だいたいこちとら、一ヶ月前から告知してんだぜ。サルでも分かる、分かりやすい文面でさ。
なんのために職場の近くに会場押さえたと思ってんだよ。また仕事に戻れるためじゃないか。

交替で10分ずつ出るなり、代表者出すなりすればよかったんだよ。
そんなアイディアも無い、アイディアがあったとしても実行できない。
ちっぽけな蟻んコどもめ!

一人一人の状況を考えると難しかったというのは分かる。が、難しかったのをなんとかすんのが誠意ってものだろう。総体としてみたときに、この結果は情けない。
どいつもこいつも、いい年してたった2時間(いやそれ以下でも良かったはずだ)の時間が作れないなんてダサい。

ダサ坊だ。

無能だ。

ちなみに男ってのはどいつもこいつも本当にバカで、仕事より大事なことなんて無いと思っている。本当に大事なことは仕事の中には殆ど含まれていないってのに。
本当に思考回路が閉塞したバカどもだと思う。
そんなヤツラには絶対に<負けない>と思うね。
仕事ほど単純でカンタンなことはない。成果だせば文句は言われない。尺度はたいして複雑ではない。やるべきこととやらないことの差も明確。それすらを調整できないで人生まともに渡ろうと思ってんだから、ちゃんちゃらおかしい。そんなことだから買った瞬間に値崩れするマンション買っちゃったりとか、子供の教育ができなかったりとか、夫婦仲がよくなかったりとか、予防できたにも関わらず成人病になったり、タバコがやめれなかったり、子供に嫌われたりすんだよ。バカめ。

その証拠に、忙しいはずのトモコ先輩はバッチリ参加してくれたぜ。全く同じ条件だけど、調整できる。終わったら速攻会社に帰っていったけど。それが正解じゃないか?

M田のアニキはフル参加したぜ。そらみろ。できるやつはできる。できないダサ坊はできない。
その隔たりは、お前らが思ってるよりもずっと大きいんだぜ。
気づかないだろうけどな。

俺はダサくないヤツとしか組まない。信頼できるっていうのはそういうことだ。
ダサ坊ども、お前達とは一生組まないからな!

・・・とまあ、やっぱりこの送別会に労力を割いてきた身としては不参加者を呪ってしまうわけで、土日の間は会の成功を喜びつつも、不参加者への呪いが発散してて困った。風呂入っていても呪いのせいで湯が沸騰してしまうほどだった(うそです)。

ようやく火曜日になって呪いが消えてきたのでここに書いているというわけ。

いやーー、呪った呪った。

で、週が明けて、幾人かと金曜日について話したり、メールのやり取りをしたりしていたのだけど、やっぱりアレは成功だったのだと強く思う。やってよかった。

すでに気は晴れている。
だらしなかった不参加者について書いたことは全てその通りだと思っているけれど、怒ってはいない。
(幾人かはことを重大に受け止め、きちんとメッセージを寄越してきているし)

本日、M口さんと別件でサシで話したが、M口さんはとても感動したと言ってくれた。
この件はこれで終わり。

4日のライブに向けて神経を集中せねばならない。


nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(1) 
共通テーマ:日記・雑感
- | 次の10件 その他イベント ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。