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恵比寿・キムカツに行列する価値はあるか [[恵比寿]プチグルメ紀行]

日曜日の夜だけはキムカツは行列なしに入れる。
たまたまトンカツが好きな友人夫婦と行って来た。
僕は今日でで3回目。

キムカツといえば恵比寿でも有数の「行列のできる店」。
土日の昼間だと、3~40人が並んでいるのをよく見かける。
果たしてその価値はあるか。

時間が無い人のためにいきなり結論を言ってしまうと、「無い」と思う。
ただ、他の多くのとんかつ屋のように、そのまま入れるのなら、十分楽しめる。そんな評価が妥当だろうと思う。

キムカツと言えば、薄くスライスした豚肉をミルフィーユ状に束ねて作ったカツ。複雑な歯ざわりと味わいが楽しめると人気である。

このアイディアは、なつかしの料理漫画「ミスター味っ子」で20年くらい前に発表されている。キムカツを最初に知ったときは、それはもう電撃的にミスター味っ子を思い出した。
きっとキムカツの考案者はミスター・・・の愛読者だったのだろう。

さて、そんな大人気のキムカツだが、果たしてどのくらいの熱烈リピーターがいるのだろうか?

ミルフィーユ状のカツ、そもそもこれが問題の焦点だろう。旨いかどうかと言われれば、なんとなく旨いような気もするが、でもヒレカツの旨いヤツのあのキメ細やかでジューシーな感動は無い。
ミスター味っ子では、間に三枚肉や脂身を挟むことで肉汁を増すという工夫がなされていたが、正直そんなにリッチな印象はない。パサパサ・・・は言いすぎだが、ロース肉の赤身の部分ばミンチ状になっているような舌触りだ。
それはそれで悪くないが、トンカツの喜びって別にこれじゃないよね?と素直に思う。そうまで凝っている意味、効果が今ひとつ伝わってこない。

正直、目黒の「とんき」の方が、だいぶ旨いんじゃないだろうか。衣の流儀はいろいろあるけど・・・、キムカツは衣にはあまり特色は無いし。

ただし、ごはんはおいしい。これは特別におひつに持ってくるだけのことはある。味噌汁もいける。トンカツ屋で、よくトン汁と出しているところがあるけど、メインが豚なんだからせめて味噌汁は大根とかにしてほしいといつも思う。その点はいい感じ。

さて、ここで問題にしたいのが、接客だ。

たしかにキムカツはいつも行列。より多くの客をさばくべく、効率化した接客マニュアルがあるのはわかる。が、日曜(しかもゲリラ豪雨中)で空いている店内。
なのに、
「全員がお揃いにならないと店内にご案内できません」
はないだろう。
接客というのはお客との接し方のことだ。天狗、とまでは言わないが、この不合理はどうだ。
これはむしろ、行列ができる店特有の退化ではないか。

そしてこの手の店はガラ空きでもなぜかテーブルチャージができない。とても不思議である。

テーブルチャージができない店、っていうのは、ファミレスか父ちゃん一人で切り盛りしている定食屋でもない限り、かなり変だ。客が歩くか店員が歩くかだけの違いなんだけど。

経営者、もしくはマネジメントクラスの経験の貧困さのあらわれか。はたまた客を馬鹿にしているかどちらかだろう。
上から目線で慇懃無礼、まるで高級レストランばりに気取っている割には、従業員はろくなメシを食ったことがない店ってのがある。こういうのは本当に醜い・・・というかイタイ。池袋のベリーニカフェ(今はVENTO?)を思い出す。

<ベリーニカフェについての思い出>
映画見るまでの時間つぶしにビールとピザを頼んだだけで、しかもしこたまモタついて何度も店員に催促した挙句、ビールより先にピザが出てきたみたいな変な店で、しかもぜんぜん素っ頓狂なタイミングで現れた「店長」が満面の笑みで
「当店のサービスはいかがでしたか?」
と、どこかの一流レストランのメートルドテルみたいに訊いてきた。
「最低だ、ばかやろう(笑)」
と答えそうになった。ははは。
関係ないけどあのチェーンは不思議だ。Lawrey's Prime Ribsみたいにそれなりにいい店と、クソみたいなサービスの店が並存していて、ただし共通して厨房はまじめにがんばっている。
つまり値段に見合う料理は出す。
サービスだけがものすごくバランスが悪い。
VENTOの経営者は厨房の給料をあげてホールの給料を下げてほしい。
<思い出終わり>

さてキムカツに話を戻す。

というわけで、
1:まずくは無いがたいして旨くはない(これが好き!という方の意見は否定しないが)
2:店としてはたいした店ではない


さばくのに必死で客を忘れている。
恵比寿のなみいる店の中で、この店は3流だと思う。

ぜひ、われわれ客が、その意識を変えてあげなくてはと思う。

ま、単価もたいして高くないのでしょうがないか・・・。
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