今敏監督への哀悼と感謝 [映画・ドラマ・アニメ]
今夜は今敏のつぶやきばっかでごめん。でも俺にとって死んだら困る有名人5人に入る人だった。
今監督は素晴らしい作品で楽しませてくれることはもちろん、モノを創る人として本当に尊敬すべき、見習うべき人物でした。
彼の特徴の一つに、雄弁さがある。彼は議論好きで、ネットの掲示板などでもファンや批評家と激しくやりあって、むしろそれで愛されていた。
そういう意味で、彼は「理解不能な天才」ではなく、言語化可能な、理知的な面を持っていた。無駄に謎をかけるような狡猾さはなく、素直に思っていることをちゃんとした言葉にする、そういう素直な知性と、品があった。
言語化できないところが作品に投影された。だから彼はイメージを抱えこむハメになる。だって雄弁なのに言語化できないものだから、創るまで他人と共有できない。
そこには彼の、「共有できないのに他人に強いることはできない」という思いやりと、創ることの責任に関する知的なバランス感覚があった。
彼はただその方法論で、彼のイマジネーションの集大成は作れていないと思う。まだ、彼は、彼のポテンシャルの最高傑作を作る手前だったのだ。
彼に時間があったならば、おそらく次の次くらい・・・がそのタイミングだったはず。だから無念だ。若すぎる、ということが彼ほど切実に、世界の損失につながることは多くはあるまい。
彼の死はジミヘンの死に等しい。最後の日記で、マッドハウスの丸山氏と話して泣いた話があって、あれこそが彼の生を悼むもっとも正しいシーンだった。才能をおいていけ!と。彼への最大の敬意であり、「あとはなんとでもする」というのは彼への最大の友情だ。
ありがとう、今監督。すばらしい作品と、すばらしい生き方に。最大の敬意をもって哀悼を表します。
今監督は素晴らしい作品で楽しませてくれることはもちろん、モノを創る人として本当に尊敬すべき、見習うべき人物でした。
彼の特徴の一つに、雄弁さがある。彼は議論好きで、ネットの掲示板などでもファンや批評家と激しくやりあって、むしろそれで愛されていた。
そういう意味で、彼は「理解不能な天才」ではなく、言語化可能な、理知的な面を持っていた。無駄に謎をかけるような狡猾さはなく、素直に思っていることをちゃんとした言葉にする、そういう素直な知性と、品があった。
言語化できないところが作品に投影された。だから彼はイメージを抱えこむハメになる。だって雄弁なのに言語化できないものだから、創るまで他人と共有できない。
そこには彼の、「共有できないのに他人に強いることはできない」という思いやりと、創ることの責任に関する知的なバランス感覚があった。
彼はただその方法論で、彼のイマジネーションの集大成は作れていないと思う。まだ、彼は、彼のポテンシャルの最高傑作を作る手前だったのだ。
彼に時間があったならば、おそらく次の次くらい・・・がそのタイミングだったはず。だから無念だ。若すぎる、ということが彼ほど切実に、世界の損失につながることは多くはあるまい。
彼の死はジミヘンの死に等しい。最後の日記で、マッドハウスの丸山氏と話して泣いた話があって、あれこそが彼の生を悼むもっとも正しいシーンだった。才能をおいていけ!と。彼への最大の敬意であり、「あとはなんとでもする」というのは彼への最大の友情だ。
ありがとう、今監督。すばらしい作品と、すばらしい生き方に。最大の敬意をもって哀悼を表します。
コメント 0