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「こむぎのミミたれ日記」へのコメントへのコメント。 [ストックヤード]

1月24日修正※重要な事実が読み落とされるケースがあったため、一部を強調表示にし、猫種などについての補足をいれました。

ワイフのブログ「こむぎのミミたれ日記」において、我が家の「きびたろう(ブリティッシュショートヘア、オス)」と「ぐーちゃん(スコティッシュフォールド、メス)」のお見合いの記事を掲載したところ、繁殖に関しての注意を喚起するコメントがあった。

猫界?に詳しくない方に解説すると、
1:飼い猫の交尾→繁殖というのは、色々問題性をはらんでいるため、安直に行うべきではない。 2:スコティッシュフォールドは元来やや奇形の要素があるため、安直に繁殖すると問題のある子が生まれるケースがある。また、「スコ」として繁殖するならば、折れ耳同士のスコは避けるまたはアメショ、ブリショに限られる。など、色々な留意点がある。

猫愛護の立場では、「安易な繁殖はやめましょう」というのは言わば常識であり、スコに関してはいっそうそうである。

きびたろうは健康なブリショ(ブリティッシュショートヘア)で、もともとこむぎの旦那候補だったため去勢をしていない。そのきびたろうに、懇意にしているスコ「ぐーぐる」ちゃんからお見合いの話があった。
ぐーぐるちゃんの飼い主とワイフは懇意で、この件について互いに知識を持っており、話しあった結果お見合いすることになった。が、性格の不一致で失敗におわった。
・・・に対して、「通りすがりですが、スコティッシュの繁殖ってプロでも注意や専門知識を要する素人の手に負えないものだって知識ありますか?(以下略)」
とのコメントが入った。

サクラコはやるせない顔で悲しげにしているので、夫が代わりに返信することにした。


>通りすがりさんへ
「通りすがり」とのことですので、どういった立場の方なのかは存ぜず非常に返答しづらいのですが、スコの繁殖がデリケートであることはサクラコ、COCOさんはじめ、このブログに頻繁にいらしていただいている方の多くは“もちろん”よく勉強しています。サクラコは猫たちの飼育をきちんとするために多くの方の意見を集めており、愛玩動物飼育師の資格もとっております。「通りすがり」なのにいきなり知識を疑われるのは人間同士のコミュニケーションの常識としてはかなりビックリするものですが(笑)、詳細にご意見いただけるのであれば、右側サイドバーのメッセージの欄からぜひともお送りくださいませ。
また、夫の「つねっち」のブログにてもう少し意見を書かせていただきますので、そちらにコメントいただいても結構です。

「安易な生殖」に関して、「通りすがり」さんが懸念されていることはごもっともと思いますし、たとえば不幸な猫が生まれていくのはもちろんわれわれの本意ではありありません。
なので、「通りすがり」さんの意見・立場に真っ向から反対するわけではありませんが、猫の繁殖については私どもは当事者として長い間検討を重ねてきていることであり、獣医さんとも長い期間相談をしてきています。よって、よもや「通りすがり」の方にいきなり「安易」と断じられるのはなかなか腹立たしいものがあります。あなたの猫について、「通りすがり」の人間にいきなり「良く知りませんがウェットフードで歯槽膿漏になるなんておたくの猫はかわいそう、涙が出ます」などといわれたらあなたはどう思うでしょうか。
いささか失礼と感じましたし、またあなたのご意見そのものについてもご返答をしたいと思います。

「プロであれば繁殖しても良い、そうでなければ駄目」というようなステレオタイプなご意見はよく拝見するものですが、知識があればそれでOKというわけではありません。大切なのは、家族としてそれぞれの猫の幸せを、親身になって考えていることではないでしょうか。スコに関していうなら、ますますそうですよね。

避妊・去勢のみが猫の幸福であるという理念が唯一の答えですか。なぜそうなのですか。医学的な根拠や寿命だけで単純にはかれるものでしょうか。
逆に、ブリーダーさんならなぜOKなのか。「通りすがり」さんはきちんとご理解されていますか?
ひょっとしたら、「通りすがり」さんは高名な猫ブリーダー、もしくは獣医さんなのかもしれません。が、「通りすがり」では知るよしもありませんが・・・。

「これからも安易な繁殖を試みられるのかと思うと猫達が不憫で涙が出ました」
まるでご自分が猫を愛する唯一の人間であるかのようなコメントには、あなたと同じく猫を愛するものとして、そして、猫の繁殖について検討を重ねて来た者ととして、正直なところかなり辟易します。

「猫orスコの繁殖は悪」という知識を単純に振りかざすことこそ、猫の生物としての幸せを阻害する可能性があることをお考えください。まるで、「動物園の動物はかわいそう」と安易にコメントする少女のようで、あまりにも幼稚です。
「猫orスコの繁殖は安易である」とヒステリックに避妊して回れば単純にそれでOKでしょうか?猫の繁殖について社会的に是非するのであれば、そもそもそれは人間との兼ね合いで考えられることであること、また飼育環境やもらい受け先など、例外や変動要素がたくさんあるのだということをご存知でしょうか?また、もし万が一障害をもった猫が生まれたとして、それは生まれてきてはいけない子だとお考えでしょうか?そういったもろもろについてご認識されていると仮定するなら、きびたろうやぐーちゃんのような、恵まれた環境と多くの方の協力が得られるお見合いを、どのような理由で悪いとお考えになりますか?

サクラコは瀕死で保護された左手が不自由な猫をかわいがって育てています。

不幸な子供が生まれないようにと芽を摘んで回るだけではなく、境遇が不幸な命をひとつ救いました。
もしきびたろうとぐーちゃんに生まれた子が奇形だったら捨てるとでも言うのでしょうか?愛情をもって飼ってきた猫たちの、話しあった結果でのお見合いにより生まれた子供たちを、私たちがどのように扱うと想像されているのでしょうか?

多くの命は生殖により増え、多くのものが幼くして死にます。これは自然の摂理です。思想が極端になりすぎて南の島で子猫を殺していた某女性作家がいましたが、もっとも忌まわしきことは人間が偏向した観念により、それぞれの猫たちと対話もせず、幸せを云々することではないでしょうか。

ノラ猫が増えすぎると保健所が殺すことになる。人間社会と猫の社会との衝突によるひずみです。だから猫は増えないように去勢しよう、というのは全面的に善でしょうか?それでOKですか?

この問題はブログへの「通りすがり」コメントなどで単純に結論付けられるものではありません。もしも「通りすがり」さんが猫たちの幸せのために人間たちにもっと伝えたいことがあるのであれば、あまりにも言葉が足りません。7行の批判的なコメントで不幸な猫を減らせると考えているのであれば、それは認識が甘すぎます(苦笑)。2ちゃんねるではないんですから。

「涙が出ます」などと言い放って満足しているのは、物事の改善を望んでいるのではなく、失礼ながらあなた自身が「猫を愛しているのは私だけなんだ」というエゴから来るものではありませんか。そうでなければ、あなたは私たちを説得するために、もっと合理的な説明や、説教をするはずですよね?
いただいたご意見が、もしも私どもの検討の範囲を超えてきびたろうやぐーちゃんの幸せに有益な場合は、絶対に、ちゃんと、謙虚に参考にさせていただくつもりです。

われわれ飼い主のそういった心持に対して、自らは「通りすがり」であると匿名でいながら、安易に「安易な繁殖」などとおっしゃるのはまずあまりにも無礼ではありませんか。「通りすがり」のクセに「不憫で・・・」などと言い放って終わりで、われわれに何かが伝わると思われますか。きちんと記名して言いたいことを言ったほうが良いとなぜ考えないのでしょうか。
われわれが飼っている猫たちは、信じられないくらいに幸せです。また、いずれかのご縁で生まれてくる猫たちも、断じて幸せです。そのようにするからです。

なかなか挑発的なことを書いてしまいました。われわれのきびたろう・ぐーちゃんへの愛情を軽んじられたように見受けたので、やや感情的になりました。

ぜひ、上記についてまだまだおっしゃりたいことなどがある場合、
「こむぎのミミたれ日記」
の右サイドバーからメッセージをいただきたく存じます。

サクラコと私がお聞きいたします。
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そろそろ麻生太郎を [時事・社会]

徹底的に擁護しなくてはならんのでは?と思う正月。

酔っ払ってて眠いので手短に。

自民or麻生政権の支持率が下がっているが、政権の支持率が下がっているのは別に民主党に政権転覆させたいわけではない。

幕末における黒船のごとく、抗いがたい不景気の波が押し寄せていることに対する国民の不安が顕れているに他ならない。
支持率低下ばかりをネタに煽り立てるメディアのメシの種に踊らされてはならない。

漢字が読めないから支持はしにくいのだが、誰もそれをクリティカルな問題とは思っていない。ただ、支持しにくいだけだ。
太郎は概念が大好きで方法論はどうでもいいと思っているので漢字はどいうでもいいのだ。「廿」をにじゅうと読むかどうかなんてどうだっていいだろ?

さて例の1万2千円。

話が一貫しないとマスメディアはあおるのだけど、高額所得者の態度についてとか、麻生自身がもらうかどうかというのは、全体の中でどのくらい重きを持つか、考えたほうがいい。

態度が一貫しないと無責任に批判する者=メディアは、

秋の段階の「不景気」と、冬になってからの「不景気」が根本的に様相が異なることをどう考えているのか。

バカじゃねえか。

秋の段階でサブプライムなんて対岸の火事だった。

それが、冬になり、ソニーがトヨタが続々とリストラを発表。キヤノンが大量に人を切り、「派遣村」騒動にいたる。

この段に至り、従来の「景気刺激策」といわゆる低所得者層への福祉という「捉え方の違い」が生じるのは当たりまえ。

一貫していないのは経済情勢と世論だ。

1万2千円配るというシンプルなアイディアは別にブレていない。

太郎が言うとおり、72兆円の内の2兆円に対して是が非か、それ以前に意味づけが違うなどと言う輩に国政を語る資格は無い。
それこそ施政者の表層的な台詞を妄信し、状況を考慮せずに右往左往するのは雑音だ。
めまぐるしい状況の変化と、レトリック上の一貫性、どちらが大切なのか?
そしてお前ならどうするのだ?と問いたい。

太郎はプライドの高さから、この点について説明できていないのは世論操作的には失策だ。
かわりに宮崎哲弥あたりがきちんと言うべきだ。

世の中はあまりに変わりすぎており、首相のその場に(関係ないのに)振り回されるメディアや国民は醜く、衆愚そのものではないかと。

この未曾有の不景気にたいして、政府はたしかに無策だ。

だが、あなたならどうする?

私の個人資産は惨憺たるものだ。
分散投資しているのに、全方向的に惨憺たるものだ。
惨憺たるものなので流動性は無い。

企業経営者ならどうする?ソニーは1000億赤字だ。何も悪くないのに1000億損した。
国ならどうか?
トヨタならどうか?

派遣村の住人の何割かは自分が不幸なのは小泉純や政府のせいだと言った。
残りは自分のせいだと言った。
他の国民はどう考えているのか?


そこで72兆円をどう使うのか?


これを真剣に、じっくり考えるのが施政者の役目だ。

貴公子・太郎よ。

あせり狂った衆愚の支持率など気にするな。
民主なぞはもとより。
メディアなんぞはもとより。
無責任の塊であり、まともな対案が出せたヤツなんてろくろくいない。

全ての邪念を取り払って、国民にとってもっとも「得策」たる方法を考えよう!善美なんぞ気にするな!
大切なのは総論だ。

自らのエゴも捨てろ!

自民党も捨てろ!

ただ、内閣という施政機関をもっているのはキミだ!

国のために頭脳を集中して、知識を総動員し、平穏なる心の下、やるべきことを粛々とやって欲しい。

それを邪魔するのは、全員にとっての邪魔であることを知るべきだ。
メディアよ、造反議員よ、キミたちのエゴに正義はない。

太郎よ、好かれようなどと思うな!
正しいと考えた結論を、実行せよ!

それを批判するものは誰もいないはずだ。
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2008総括。 [ストックヤード]

2008総括。ちょっと早いけど総括。


1月、仕事で厄介なプロジェクトが佳境。精神的にかなり追い詰められたが、振り返ってみると良い経験(?)か。このプロジェクト自体は僕自身と会社の立場を強固なものにした。おかげで休むまもなく次のプロジェクトに進むことになる。
タピちゃんの結婚式。この二次会でのエッセンシャルズのステージはいろんな意味で最高だった。

2月、
プロジェクトがほぼ終了。魂の抜け殻。
G-1グランプリ第六回の司会。

3月
魂の洗濯をしに、ワイフと二人で沖縄ダイビング。二泊三日の強行軍、水は超冷たかったし特に特別なことは無かったけど楽しかった。泊まったビジネスホテルの屋上に大浴場があって和んだ。

4月
ダイビング一人旅@サイパン。超~楽しかった。自分史に残る旅行だと思う。妻が仕事でいけなかったのでやむを得ず一人で行ったのだけど、やっぱ旅は一人だね(笑
Dr:スミイの紹介にて、エッセンシャルズ演奏@結婚式。

ゴールデンウィーク
バンド合宿@山中湖。バンド合宿って大学卒業してから初めてだ(フツーか)。ジミヘンの練習に明け暮れる。

5月
サクライブvol.2。そりゃもう楽しかった。出演バンドのレベルが上がりすぎ、という不思議な悩みを持つ。次は「乙kinoto」か?
同僚・すみれが辞める。送別会でDesperado歌う。


6月
「StraightEdge」の司会。
まつきりさんのお誘いでウタ入れの仕事。
下旬、沖縄・慶良間に本格ダイビングに。新カメラ+ライト導入、おまけに天気はピーカンで素晴らしいダイビングだった。ところが・・・深夜ギリギリに帰宅した際、恵比寿駅を降りるときにかばんを網棚に置き忘れた。
捜索したが持ち去られた後、自分的に最高傑作写真400枚、カメラ、ライセンス、ケータイなど重要なものをたくさん紛失。
なんか、今年はここをターニングポイントにグッと冴えなくなる。

7月
ケータイなしで一ヶ月過ごす。
K-1MAXに大月晴明が出たため、武道館にて観戦。ここからK-1MAXは必ず武道館観戦することになる。
そのほか花火など。

8月
G-1第七回の司会。
仕事がまたもや佳境。空前の物量プロジェクトの緒戦。
劇団四季キャッツ。

9月
ワイフが仕事で土日を空けることが多くなり、逆に俺は土日にしっかり休日が取れるようになった。そこで「散歩」と「ビール+つけ麺」など、一人遊びが多くなる。

10月
K-1MAX@武道館。魔裟斗vs佐藤、歴史的名勝負で絶叫。
今年の後半は、とにかく格闘技が良かった。

11月
全日本キック「KRUSH」桜井洋平vs山本元気。歴史的興行。
月半ば、ワイフが会社で保護した子猫を連れてくる。とりあえず便宜上セサミと名づける。怪我してぼろぼろ、おまけに傷が膿んでクサイ。ひどい状態だったが、すくすく快復。そして今は我が家で大暴れ中。

12月
職場の忘年会。60人の大忘年会だったのでなんかイベントを、ということで腕相撲トーナメント「U-1グランプリ」を開催。非常に盛り上がった。
今年はG-1の司会を二回、K-1観戦2回、U-1の司会を一回、最後にM-1はテレビで観た。
12月半ばに風邪引いてダウン。現時点まで全く調子出ず。



その他。

映画- WALL-E、魔法にかけられて、earth。
小説- 垣根涼介「ワイルドソウル」
ドラマ- LOST いやはや、LOSTは本当に面白い!今後いろんなことの参考にさせてもらうつもり。


例年に比べて、2008年は静かな年だった。
というか、バンド、司会、ダイビングなど、それなりにあったのだけど、「初めて」のチャレンジがあまり無かったのでイベント感が少なかった。
反面、仕事のプレッシャーが強く、プライベートに余力が回せなかった。
後半はとくに音楽、自己研鑽がなく、格闘技観戦が面白かった。

来年は今年の反省を活かし、自己研鑽、音楽を重点的に行うつもり。
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全日本キック「KRUSH」 壮絶な試合に悶絶! [格闘技]

昨日11/8に行われた、KRUSH~Kickboxing Destruction~観てきました@後楽園ホール。

実は、予約していたチケットの払い込みを忘れていてキャンセルされてしまい、当日券立ち見で観て来ました(笑)。それほどの執念を費やしてでも見に行く価値があった。

KRUSHは、通常の全日本キックとは異なり、全てがK-1ルール3R(ヒジ、首相撲などのムエタイスタイルが禁止)。全日本キックの60kg、70kg級のスター選手が揃い踏みし、外国・他団体のスター選手と戦うという構図。
そして明らかに、今ひとつ花開かない K-1 60kg 級への参戦選手の査定大会の様相。リングサイドにはK-1の谷川EPがモフモフと顔をほころばせている。

そんなわけで、選手が異常に豪華。我が愛する山本優弥、妻が大ファンの尾崎圭司。前回の60kgトーナメントで大月を判定で破り優勝している、対日本人無敗のスピードスター・山本真弘。そして、その一本気なファイトスタイルで大人気の山本元気、そしてライト級実質最強の呼び声高い、桜井洋平

5時の開場、オープニングファイトから異様な熱気。OPとは思えない、逆転が相次ぐ素晴らしい試合。
水落VS卜部などの試合を経て、いよいよ本戦。

70kg契約3試合。

山本優弥 VS クォン・ミンソク
体格的にも優弥有利で、1Rは貫禄の試合運び。
ところが2Rで優弥の攻めが精彩を欠く。クォンは攻撃の威力がそれほどっでもなく、打たれ強い優弥にはあまり効かない。危なくはないが決め手に欠き、結局判定勝ち。
この試合中、バンデージを巻いた状態の寺戸が隣で観戦していた。優弥と寺戸は仲良しだなあ。セコンドにはナオキック(石川直生)。青春塾(ジムの名前)って豪華だ。

尾崎圭司 VS イ・スファン
尾崎は基本的に格上の相手とやりすぎで可哀相だ。キシェンコといい勝負をする、体格にも恵まれたイはやりづらい相手だと思う。
それでもバックブローなどで善戦し、4Rまでもつれたが判定負け。
個人的には、優弥と尾崎の相手を逆にしたほうが(今日に関しては)面白い試合をしたはずだ。優弥のほうが尾崎よりちょっと強い(ファンの方失礼)し、気が強いので格上の相手に向いている。
逆に尾崎は早くからK-1に回転技の男として演出されてしまっており、勝ち方や攻撃方法にこだわらざるを得ない。これはプロとして必要なことだとは思うが、ちょっとかわいそうだ。ウェイトも完全にあっているかイマイチ疑念がある。

●TATSUJI VS 小宮
TATSUJIはひょうひょうとしていて格好いい、対する小宮は熱血型。1R、豪腕でなぎ倒すようにダウンをうばったTATSUJIの圧勝かと思われたが、後半は小宮がすごい盛り返し。場内騒然の打ち合いなどを経て、結局いい勝負で判定。TATSUJIの勝ち。
ちなみに、豪腕なぎ倒し(クリーンヒット、というよりも圧力でダウンするイメージ)は、大月の試合でもちょこちょこ見かけるが、あまりダメージにはなっていないようで、大月はいつも不満そうだ。


60kg契約3試合。

寺戸伸近 VS ワンロップ・ウィラサクレック

プログラムでも戦前予想は100%ワンロップ。序盤はたしかにワンロップの横綱相撲(格下相手のブアカーオのイメージ)だったのだが、寺戸が素晴らしい善戦。ローキックが効いたのか失速するワンロップにあわやのラッシュをかけるも、3Rでは多少攻め手に欠き、判定負け。
ちなみに寺戸のセコンドにはさっき試合を終えたばかりの優弥。なんだかとても元気。

山本真弘 VS AKIRA

全日本とJ-NETのフェザー級王者対決。真弘は対日本人無敗、この階級最速と言われる男。当て勘もよく、技術的には最強だと思う。対するAKIRAは(澤屋敷・尾崎・梶原・上松を擁する)イケメンジム・チームドラゴン。
試合は序盤から真弘のペース・・・と思うまもなくクリーンヒット!AKIRAはあっという間に2度のダウンを奪われ、レフェリーストップ。一方的な試合に会場はどよめきの嵐。というか、真弘のあまりの強さに「引いた」といっても過言ではない。真弘は強い。かの大月ですらトーナメント決勝で判定負けを喫している。
順当に考えれば、次の60kg級は真弘を投入するのが妥当だろう。真弘はなんとなくスター性に欠ける気がするのだけど、それは髪型のせいではないかとも思う。

山本元気 VS 桜井洋平

メインイベント。知らない人に言っておくと、このメインイベントはキックファンにとってはかなりの貴重なカード。スターなみいる中で、この試合がメインイベントと称されるのにはいわれがある。
桜井選手はNJKFというキック団体を牽引する超有名選手で、あまり他団体とのマッチメークが無く、待望されていたのです。全日本の選手で「桜井とやりたい」と言う選手が多いのはそんなわけです。

さてこの試合、戦前予想は五分だったが果たして、とんでもない試合になった。

1Rで2回。2Rで一回、それでも立ち上がってくる相手を3Rでなぎ倒したのは、なんと全日本・山本元気その人だった。

コーナーポストで幾つか決定的なシーンがちゃんと見られなかったのが残念だが(なにしろ立ち見なので)、基本的には元気の左ボディブロー、みぞおちへの前蹴りが桜井選手の長身痩躯に直撃、悶絶してヒザを折ったというところ。不屈の闘志で立ち上がる桜井選手はヒザなどを中心に攻めるが無理やりこじ開けられてボディに食らう。この試合で、客席は絶叫の渦。合計4回のダウンをした桜井選手に、最後はレフェリーストップ。
元気強い!尋常ではない強さ!
最後は高らかに
「一番強くて面白いのは全日本キック!」
と宣言してリングを降りた。

会場の全員が心から満足しきった後楽園ホールだった。絶対に隣の日本シリーズより盛り上がったと思う(笑)。

さて、やはりなんだかんだK-1の前哨戦と言えるこの興行、さすがに会場にはキック界の有名どころが勢ぞろいしていました。チードラ、青春塾、藤原ジムなどのジム関係はもちろん、大月、K-1MAXの日本チャンプ城戸、ツグトアマラなどが楽しげに談笑していた。

後楽園ホールの本当にいいところは、選手と観客の距離が近いこと。今回もいろいろな選手たちとハイタッチ&握手。快勝直後の真弘のグローブでハイタッチしてもらったし!いやはや、明日からがんばろうと思うよね。

ちなみに、個人的にこの大会を知ったのは前回10月17日。三上洋一郎の試合を見に行ったことによる。
三上の敗戦でショックを受けたボクは、一人で後楽園ホールを出た。
すると、ピシッと「四角い」印象の青年と出くわした。お、山本元気じゃないか。元気も同じく水道橋駅に向かうところで、駅までの道のり、ほとんど一緒に歩く状態になった。
たったそんだけなんだけど、なんだか次の試合に向けての元気の覚悟や気持ちに少し触れることができた気がしてうれしかった。
そして今日この壮絶な決着をみて、しみじみキックファンでよかったと感じ入っている。
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「ルルドの奇跡」 ―ミュージカル座― [音楽・バンド・ミュージカル]

幼稚園からの同級生が、ある日突然ミュージカル女優になっていた。

「ある日突然」というのはもちろん経緯を知らない僕の視点であって、彼女は運命を変える強い意志と、1年半に及ぶしかるべき訓練を経て舞台デビューしたのだ。しかし、少なくとも僕の知る限りでは、動物病院に勤務していた30ウン才の女性が心機一転してミュージカル女優になったという話はあまりポピュラーではなかったので、心底びっくりした。ついでに、すこぶる感動した。

さて、そんな彼女がさりげなくデビューした舞台を観て来た。

僕ら夫婦はミュージカルが好きで、やれ誕生日だ記念日だとかこつけては年に2,3回は舞台に足を運んでいる。ミュージカルってまあまあイイお値段するのでしょっちゅうは通えないけど、スタンダードなものはだいたい観ておかないと死ねないとすら思っている。
海外モノの日本公演もいいけど、劇団四季をはじめとする日本のミュージカルもいいよね、というのは僕らの共通見解。

さて、同級生の舞台やいかに?



ルルドの奇跡」 ―ミュージカル座―
http://www.musical-za.com/STAGE/lourdes08/stage.htm

150年前のフランスで起きた、不思議な実話をもとにした物語。
田舎町ルルドに住む貧しい少女ベルナデットは、ある日マッサビエルの洞窟で聖母マリアと出会う。やがて聖母の命ずるままにベルナデットが洞窟に掘った穴から泉の水が湧き出し、病人を治すという奇跡が起こり、その真贋をめぐって町は大騒ぎに。ベルナデットは嘘をついているのか、それとも本当に聖母と出会ったのか?

開幕直後。怪我人・病人の行列が歌いながら歩いていく。重厚で広がりのあるコーラス・アンサンブル。テーマ曲はまるでロシア民謡みたいな暗さ、でも印象的できれいなメロディ。人数の多さと、音程の正確さに驚く。ポルタメントもピタリ!なんだか、劇団四季よりもアンサンブルはきれい&正確に思える(四季は公演期間が長いのでコンディションの問題があるだろうけれど)。

アンサンブルが重厚だと、やはり賛美歌的なアプローチはぴったりハマる。

ストーリーの設定自体がそれなりに興味をひく上に、舞台転換が「速い」!!5秒くらいでポンポンシーンが変わる。イリュージョンのようだ。常設でもないのに、舞台の雰囲気はとてもよく出ていて、冒頭の街をさまよう雰囲気やわびしい家の食卓、メインの舞台である洞窟周辺も周囲の風景までが目に浮かぶ。

脚本もよくできている。次から次に展開していくので、まったく退屈するヒマがない。

主役・ベルナデット役の浦壁さんは本当によく通るすばらしくかわいらしい声。理想的なアニメ声というか(笑)。周りを固める著名オジサンキャスト達も完璧。市長役の光枝さんは、小心な悪役なのにいい声で歌いすぎで笑った。ドクターは今井清隆だしね。ジャンバルジャン演じる方ですから、そりゃあすばらしいものです。
(いつも思うのだけど、ミュージカルって若い男性が一番ヘタよね?なんでだろう(笑))

最後のシーンまで、ノンストップで畳み掛ける。音楽も総じて印象的で美しく、またコミカルなシーンでは薄ら笑いを浮かべてしまうほど楽しい。

本当に、よく練りこまれた舞台だ。題材、音楽、アンサンブル、大道具(?)がとてもよく調和していた。劇場の規模や、生演奏を度外視すれば、レ・ミゼラブルやオペラ座の怪人なんかに肉迫するレベルだと思った。「アスペクツ オブ ラブ」とかよりはずっと楽しめたよ。

今回の公演はもう終わってしまったが、もし次の公演に気づいたら、ぜひ行かれるとよろし。

同級生も次々がんばって舞台をこなして、ぜひ味のあるミュージカル女優として大成して欲しい。

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観てきました K-1 MAX at 武道館 [格闘技]

観てきました、K-1 MAX at武道館。

絶叫しすぎで声が枯れてしまいました。


もう書くことが多すぎて書く前から疲れてしまうほど。 ちなみにK-1甲子園は見られなかった。

コヒ。
名前を変えて挑んだ。しかしKO負け。悲しい。
TVで見ると意外にがんばっているが、会場ではかなりメッタ打ちされた印象があった。引退かな。
相手強い・・・これじゃあ復活戦にはきつい。

城戸
強い。すばらしい。じきにトップファイターにあがってくるのでは。
昔全日本キックとの交流戦で「なんて強いやつが他団体にはいるんだ?」と
びっくりしたことを思い出した。
去年?の60kgトーナメントはふつうに一人で観戦してたような気がするんだけど、今やスターだ。

魔裟斗VS佐藤嘉洋

明らかに本日のメインイベント。

なんもいえねえ(泣)。

すごい試合だった。会場はもう絶叫&悲鳴。
ジャッジは正当。今回からのルール(各ラウンド採点)は自力のある魔裟斗向き。。

とにかくハートがぶつかり合ったすばらしい試合。両者を心からたたえるべきだと思う。
佐藤がこんなに強くなるとは思ってなかった。
すばらしい。
佐藤ファン側が「ダウンうばったのになんで勝てないの?」というブーイング&物投げ入れで結構会場が荒れた。あの判定が理解できないならトーシロだな・・・。ダウンとったら勝ち、っていうほど採点は単純ではない。(とはいえk-1のルールブックとはちょっと違ったみたいだけど・・・)

ともあれ佐藤自身がドローに納得してた―のは、ドローを宣告されたときの佐藤のポジティブな顔を見れば絶対にわかるはずだ。
彼は、「うんよし、もう1ラウンドがんばるぞ!」という顔をした。
佐藤がそう思ってんのに、佐藤応援シートが缶投げちゃ駄目だろ(笑)

最終ラウンド終わったあとに佐藤はファンに向かって
「負けた」
と言っていたのを見たかな。

佐藤は態度も含めて今回本当にクールだった。そのクールさには賛否両論あるとは思うけど、僕はあれは佐藤のスタイルとして尊重する。本当に強くなってきたことの証なのだとも思う。


キシェンコVSサワー

サワー調子悪し。サワーといえばいったん始まるとかなりしつこいラッシュ、離れ際にも確実にローキックを一発当てていくような、粘りと回転が素晴らしい選手。ところが回転力がいつもの30%?ラッシュがすぐに止まってしまう。
調整失敗か。
キシェンコは本当に才能がある。体格もMAXむき。 韓国のチャンピオンとやったTVデビュー戦で、
「なんて”当て勘”があって、手足が長くて、階級にぴったりな選手だろう」
と思ったけど、あっという間にトップ選手になった。
まだ21歳ですわよ。


60kg級の2試合。

なんと!!テレビで放映してないじゃないか!???

マイヒーロー、大月晴明。対するは前田尚紀との超絶叫スーパー乱打戦で全日本キックファンをもうならせた梶原龍児

ボクにとっては本日のメインイベント。
格としては大月の方がだいぶ上なんだけど、それでも梶原は前田憲作の弟子だし・・・とは言いつつも、大月のKO勝ちを期待していた。
しかし天才・大月、梶原をKOではたおせなかった。梶原はいいところが無かったとおもうが・・・。
大月は63KGくらいがちょうど良いのだけども、やはり60kgだと軽いのだろうか、一発の破壊力が少し落ちてきている。

それでも俺が叫ばずに誰が叫ぶとばかりに、とにかくこの試合で声を枯らすまで大月コール。
後楽園ホールっぽい野次を飛ばしていたのはこの私です 。


上松VS大宮司

大宮司・・・・悲しい・・・・。正直ここ4年ほど大宮司は冴えない・・・・・。ハートが負け慣れしてしまっている。
打たれ弱すぎて、試合にならない。
魔裟斗のラッシュを受けきる練習と、「自分が勝つ」というイメージが必要なんじゃないか。
引退かな。

さて、60kgに何が足りないか分かったよ、谷川EP。
なぜ大月の素晴らしさが際立たないか分かったよ。

それは、正統系のチャンピオンがいないからだ。大月は最強のちゃんぷだが、超変則スタイル。キワモノに見えてしまう。
まさとがいたからKIDが目立つ。坂田がいるから内藤も強さが際立つ。
大月も、小林聡がいたからこそ天才ぶりが鮮烈だったんだ。

つまり、「正統派」ファイティングスタイルのチャンピオンが一人必要だ。できればハンサムな・・・それは外国人でもいい。誰がいいかな~?

ちょっと軽いけど、藤原あらし君がもう少し階級あげられれば、最高に適任なんだけど。

山本真広だと強いけど華やかさに欠ける。だとするとナオキックか。ナオキックだと強さが足りない・・・

とにかく、谷川EP。
正統VS変則天才。
このシナリオで60kgは盛り上がるのではないか?



決勝。キシェンコVS魔裟斗


超イケメン対決。会場ではキシェンコの応援もちらほら。

優勢ではあるも、クリーンヒットで倒れる魔裟斗。
しかし盛り返す。盛り返しは心象的にはかなりプラスだ。そりゃそうだ、ダウンが効いていなかったことになるわけだから、ポイント差が縮まるのはロジカルだ。

しかしラストラウンドはマストシステムでなければドローだった。だとするとジャッジの仕事は必然になる。

ルールはラウンドごとの採点、そしてマストシステム。
この場合はホームタウン&チャンピオンは防衛する原則から考えれば、格闘技の常識としては
魔裟斗の勝ち。これは、はっきり言って全く妥当だろう。
これは判定というものを理解すれば問題なくフェアだと思う。
これもキシェンコがさわやかだったね。


感無量なまさとを観ながら泣いた。


そして、血まみれのキシェンコ、さわやかな佐藤、城戸、それをたたえるクラウス、少年ジャンプの主人公みたいなブアカーオ、全ての選手達を思って泣いた。

彼らは美しい!そして気高い!

魔裟斗がしきりに言う。
俺は才能があるわけじゃない。努力をしてきた、それが報われたのだと。

これが中量級が素晴らしいゆえんだと思う。猛獣対決ではなく、人間性の闘い。


本当に、自分を振り返って恥ずかしくなる。もっとずっとがんばらねばならない・・・そんな気持ちにさせてくれるのが格闘技だ。

・・・もうなんもいえねえ(泣)。


・・・って、恐ろしくいっぱい書いてますが。
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恵比寿・キムカツに行列する価値はあるか [[恵比寿]プチグルメ紀行]

日曜日の夜だけはキムカツは行列なしに入れる。
たまたまトンカツが好きな友人夫婦と行って来た。
僕は今日でで3回目。

キムカツといえば恵比寿でも有数の「行列のできる店」。
土日の昼間だと、3~40人が並んでいるのをよく見かける。
果たしてその価値はあるか。

時間が無い人のためにいきなり結論を言ってしまうと、「無い」と思う。
ただ、他の多くのとんかつ屋のように、そのまま入れるのなら、十分楽しめる。そんな評価が妥当だろうと思う。

キムカツと言えば、薄くスライスした豚肉をミルフィーユ状に束ねて作ったカツ。複雑な歯ざわりと味わいが楽しめると人気である。

このアイディアは、なつかしの料理漫画「ミスター味っ子」で20年くらい前に発表されている。キムカツを最初に知ったときは、それはもう電撃的にミスター味っ子を思い出した。
きっとキムカツの考案者はミスター・・・の愛読者だったのだろう。

さて、そんな大人気のキムカツだが、果たしてどのくらいの熱烈リピーターがいるのだろうか?

ミルフィーユ状のカツ、そもそもこれが問題の焦点だろう。旨いかどうかと言われれば、なんとなく旨いような気もするが、でもヒレカツの旨いヤツのあのキメ細やかでジューシーな感動は無い。
ミスター味っ子では、間に三枚肉や脂身を挟むことで肉汁を増すという工夫がなされていたが、正直そんなにリッチな印象はない。パサパサ・・・は言いすぎだが、ロース肉の赤身の部分ばミンチ状になっているような舌触りだ。
それはそれで悪くないが、トンカツの喜びって別にこれじゃないよね?と素直に思う。そうまで凝っている意味、効果が今ひとつ伝わってこない。

正直、目黒の「とんき」の方が、だいぶ旨いんじゃないだろうか。衣の流儀はいろいろあるけど・・・、キムカツは衣にはあまり特色は無いし。

ただし、ごはんはおいしい。これは特別におひつに持ってくるだけのことはある。味噌汁もいける。トンカツ屋で、よくトン汁と出しているところがあるけど、メインが豚なんだからせめて味噌汁は大根とかにしてほしいといつも思う。その点はいい感じ。

さて、ここで問題にしたいのが、接客だ。

たしかにキムカツはいつも行列。より多くの客をさばくべく、効率化した接客マニュアルがあるのはわかる。が、日曜(しかもゲリラ豪雨中)で空いている店内。
なのに、
「全員がお揃いにならないと店内にご案内できません」
はないだろう。
接客というのはお客との接し方のことだ。天狗、とまでは言わないが、この不合理はどうだ。
これはむしろ、行列ができる店特有の退化ではないか。

そしてこの手の店はガラ空きでもなぜかテーブルチャージができない。とても不思議である。

テーブルチャージができない店、っていうのは、ファミレスか父ちゃん一人で切り盛りしている定食屋でもない限り、かなり変だ。客が歩くか店員が歩くかだけの違いなんだけど。

経営者、もしくはマネジメントクラスの経験の貧困さのあらわれか。はたまた客を馬鹿にしているかどちらかだろう。
上から目線で慇懃無礼、まるで高級レストランばりに気取っている割には、従業員はろくなメシを食ったことがない店ってのがある。こういうのは本当に醜い・・・というかイタイ。池袋のベリーニカフェ(今はVENTO?)を思い出す。

<ベリーニカフェについての思い出>
映画見るまでの時間つぶしにビールとピザを頼んだだけで、しかもしこたまモタついて何度も店員に催促した挙句、ビールより先にピザが出てきたみたいな変な店で、しかもぜんぜん素っ頓狂なタイミングで現れた「店長」が満面の笑みで
「当店のサービスはいかがでしたか?」
と、どこかの一流レストランのメートルドテルみたいに訊いてきた。
「最低だ、ばかやろう(笑)」
と答えそうになった。ははは。
関係ないけどあのチェーンは不思議だ。Lawrey's Prime Ribsみたいにそれなりにいい店と、クソみたいなサービスの店が並存していて、ただし共通して厨房はまじめにがんばっている。
つまり値段に見合う料理は出す。
サービスだけがものすごくバランスが悪い。
VENTOの経営者は厨房の給料をあげてホールの給料を下げてほしい。
<思い出終わり>

さてキムカツに話を戻す。

というわけで、
1:まずくは無いがたいして旨くはない(これが好き!という方の意見は否定しないが)
2:店としてはたいした店ではない


さばくのに必死で客を忘れている。
恵比寿のなみいる店の中で、この店は3流だと思う。

ぜひ、われわれ客が、その意識を変えてあげなくてはと思う。

ま、単価もたいして高くないのでしょうがないか・・・。
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創り手の人生―グーグーだって猫である、パコと魔法の絵本 [映画・ドラマ・アニメ]

ワイフのチョイスで観た二本。


「グーグーだって猫である」

先日、「ネコナデ」という映画を観たがイマイチだったので、「もう猫映画はやめようよ~」と乗り気がしなかった映画。ところが・・・

漫画家・大島弓子の自伝エッセイ漫画を、キョンキョン、上野樹里、加瀬亮などのキャストで映画化したもの。ミニシアター系とはいえ、キャストが豪華だなあと思っていたら、内容も堂々たるものだった。
のんきな映画だろうという予想を裏切り、冒頭からとても印象深い・・・というかショッキングなシーンから始まる。ここから、静かではあるが味わい深い物語が吉祥寺の町を舞台に丁寧に描かれる。
ある意味、グーグーは脇役。飼い猫というキーを随所に配置しつつ、大島弓子という孤独な天才のしみじみと切ない人生に焦点をあてる。主人公が偉大な漫画家という特異なキャラクターだからか、浅薄な恋愛や動物愛にとどまらない深みのある人生観が伝わってきて、2時間があっという間だった。多くの人が二回は泣くんじゃないかな。
猫好き以外にもオススメ。カメラワークなども凝っていると思う。ウメズ先生やマーティー・フリードマンなど、吉祥寺的なキャスティングも楽しい。
完成度が高い映画。


「パコと魔法の絵本」

「下妻物語」「嫌われ松子の一生」の中島哲也監督の意欲的新作。
ちなみに「嫌われ松子」は2004年(だったっけ)の映画ベスト1だと断じてたほどだったので、中島監督には全幅の信頼を置いています。

僕はもともとドラマツルギーというか、物語とその技巧にすごく興味があって(実はそれは自分の仕事ともとても関係しているのだけど)、ことエンターテインメント作品においては、この中島監督とチャウシンチー、あとは踊る大捜査線&SPチーム・・・あたりは技術的に抜きん出ているわけです。脚本とシーンが全てエンターテインメントに無駄なく結びついていて、時に芸術性とも呼ばれる「たるみ」が無い。90分の映画なら90分が秒きざみで全てお話につながっているというか。それゆえに「ついていけない(怒)」人もいるわけですが。
「芸術映画」ってのはそもそも個人的な表現を目的にしているので好きにすればいいのですが、とにかく商業的エンタテイメントとしては彼らの技術は本当にすごいなといつも感心しているのです。中島監督はとくにCMディレクターあがりという異色の人なので、その点が際立っていますね。

ところが、その技術的には本当に達者なストーリーテラーが、ある意味その技術の土台からあえて飛び立つかのように、個人的なテーマと表現的実験にマジで向き合ったのがこの映画だと感じました。

プログラムを観るまでもなく、主人公・大貫は老境に差しかかった天才監督そのもの。監督は主人公に思い入れがありすぎるため、若干お客を置いていってしまっている感があります。そのため、大貫の心情の変化がかなり極端に見え、気になる人にはかなり気になるのではと思います。もうひとつのポイントは、嫌われ松子の時よりも激しく、非常にハイテンポに繰り広げるスラップスティックギャグ。まだ物語に入り込めていないお客さんには、まるでますだおかだのおかだのようにスベってしまいます。ただしこれも、ともすれば単純に悲しいお話になりうる粗筋を、ビビッドかつ複雑な味付けにかく乱するための計算でもあるでしょう。このスベり具合が、最後の最後まで効いています。

映像的にも凄い、です。ヒロイズムっていうのは本当に歯が浮くようなものになりうるところを、強烈なメタファで照れを隠しながらほぼストレートに伝えてきます。個人的であるからこそ、「伝える」という熱意がみなぎっている。

結果として、「松子」よりは完成度は下がっていると思います。しかしそれでも、同じように心を打つ素晴らしい作品になっていると思います。
そして、楽しませてもらった以上に、一人の創り手として心から感じ入るものがありました。ドラマツルギーの技術と、伝えたいというハート、そして表現ディテールへの吐きそうなほどのこだわり。
たとえクソジジイと呼ばれても、こういう(中島監督のような)生き方は素敵だ。見習いたいなあと思う。

今回の二本は共通して「老境に差しかかった偉大な創り手」に目が行った。仕事というものを、ただこなせば良いとしない人々。自分の名前を屋号にして、表現をしていく人々。その世界を生きてきた人々の孤高と充実。
それを前にして、どう生きていけばよいかを考え直す・・・そのきっかけになった。
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大月晴明がK-1に(泣) [格闘技]

「大月晴明」がK-1に出るのです。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=814684095&owner_id=410071

わたしゃ、軽く泣きました。
大月という選手はボクにとって唯一無二のファンタジスタであり、格闘技ファンとしてのボクを形づくった選手です。

そこで、大月というキックボクサーがいかにぶっちぎりで俺の心を鷲づかみにしたか!
をちょっとだけ。

ボクの日記やブログには何度も登場するのですが、2003年、全日本キックボクシングの興行で「ライト級最強トーナメント」というトーナメントがありました。
同じ興行で友人の三上洋一郎選手が出場していたため、そのトーナメントは最初から最後まで観ることができました。

ライト級というのはだいたい60kgくらいで、日本人にとっては最激戦区です。その証拠に、「ライト級最強トーナメント」に出場した選手は「最強」の名に恥じない、異常な猛者ぞろいでした。

まず、当時ムエタイの世界チャンピオンでもあった「野良犬」小林聡。この人は今回のk-1にも絡んでくる人物ですが、とにかく90年代のキックボクシングを牽引した、スター中のスターです。引退試合ではボクも泣きました。

魔裟斗のチームメイトでスパーリングパートナーでもある、「大宮司進」。最近は少しかげりがあるように見えますが、この当時は本当に強かった。このヒト、次のK-1にも出てますね。

次に、モンゴルからの刺客、「花戸忍」あらため、現在では「ツグト・アマラ」。当時の戦績は17戦全勝!向かうところ敵ナシの最強外国人。
この人、実は今現在70kg級のK-1MAXの主力選手であり、ブアカーオら世界チャンピオン達とやりあってますが、この頃はなんと60kg級だったのです。いやむしろ60kgがベストなのでは。

さらに、同じく現在MAXで活躍している「イム・チビン」。なんと今年のK-1アジア王者です。この間、城戸に負けてしまいましたが・・・

そして、山本優弥、当時高校生!K-1MAXでもおなじみです。この選手は高校生当時から異常でした。我々の間では「バキ(刃牙)」の通称で通っていました。ボクが2番目に好きな選手。現・ウェルター級日本チャンピオンです。

そして我らが「大月晴明」、当時の戦績は11戦全勝!そしてKO率90%!
最初ははっきり言って天才系、感じの悪い選手でした・・が・・・・


というわけで、異常に豪華なメンバーが後楽園ホールで激突したわけです。


もうそれぞれがスター!小林は一回戦でイムチビンにKO負け!山本は忍に負けましたがなぜか笑ってる!そして大月はムエタイの藤牧君をまったく寄せ付けない!異常な強さ。
この純然たる熱狂!
これぞ格闘技!

というそのトーナメント、制したのは 大月晴明 その人でした。
この時、ボクは絶対的に強い!ということの意味を空気の振動で感じたのでした。

大月はメンタリティの面で言うと、かなりナイーブで、その豪腕からは想像もつかないような弱気発言や後ろ向きな発言も多い。
ただ、それはヘビー級のウッホウッホな選手たちとは全く異なる、メンタルスポーツとしての格闘技の鋭さと美しさを我々に知らしめてくれた。

その思いを完璧なものにしたのは、2005年1月4日後楽園ホール。

小林聡vs大月晴明。まさに新旧両エース、相撲で言えば千代の富士vs貴乃花。
この試合のことを昨日のように覚えているヒトは多いでしょう。
あの水を打ったように静まり返った後楽園ホールを。

あの試合、小林よりも先に俺が失神するかと思った。

http://www.boutreview.com/data/reports05/050104aj-kick.html


以上は大月の試合のたった一部に過ぎない。
このヒトは20回近いKO劇を繰り広げてきている。

その後、研究されまくりの大月は、増田、山本に判定負けを喫している。
その両方の試合を観戦したが、大月が弱いと感じたことは一度もない。

小さくて、臆病で、でも尋常でなく強い。

その大月が、果たしてK-1というマスメディアが作り上げる祭りに、どう立ち向かうのか?

もう先読みなどせず、ひたすら試合の日を待ちたい。

http://www.boutreview.com/data/reports/030523all-japan-kick.html

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Fender Jaguar 登場 [音楽・バンド・ミュージカル]

本日、我が家に突如届いた。

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にゃんだろう?
ぎぎー
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開けてみると、そこにはビックリ!!

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Fender USAのジャガー(Jaguar)、Candy Apple Redだ!

ありゃあ~

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ためしに弾いてみました。


ウワサどおりですが弦落ちします。

サステインは無くてすぐに減衰します。

ギャリギャリと下品な音がします。

全て狙いどおり!!!!!!!
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